黒ボク水田土壌の蓄積リン酸を活用したリン酸減肥技術

タイトル 黒ボク水田土壌の蓄積リン酸を活用したリン酸減肥技術
担当機関 岩手県立農業試験場
研究期間 1995~1996
研究担当者
発行年度 1995
要約 可給態リン酸含量がトルオーグ法で6mg/100g以上に達している黒ボク土の水田において牛きゅう肥を施用した場合、水稲の生育や玄米収量はリン酸肥料を無施用としても4年間は差は見られない。したがって水稲のリン酸無肥料栽培が可能である。
背景・ねらい 本県の水田は黒ボク土が多く、古くからリン酸の多施用が積極的に行われてきた。リン酸は土壌中では固定されやすい成分であることから、これまで投入されてきたリン酸が土壌中に多量に蓄積している。また、リン酸は過剰害がでにくいため多量に施用しやすい反面、肥料コストが高く、今後、低コストならびに環境保全の視点からも過剰な施肥は抑える必要があることから蓄積リン酸を活用する可能性について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 可給態リン酸含量が6mg/100g以上に達している圃場で、牛きゅう肥施用(1500kg/10a連年施用、きゅう肥現物当りリン酸含量0.3~0.4%)を行っている圃場ではリン酸肥料を無施用としても生育や玄米収量に差は認められない(図1、2)。
  2. 施肥リン酸の投入料にかかわらず、6月中旬の稲体リン酸濃度は一般的に分げつに必要といわれている0.6%以上を確保することができる。このことは低温年(平成5年)においても同様である(図3)。
  3. 水稲のリン酸吸収量は約5~7kg/10a(データ省略)であり、この持ち出し量を化学肥料及び有機物で補給することで土壌中の可給態リン酸含量の維持が4年間は可能であった(図4)。
  1. 本成果の活用については、今後現地等で実証試験を重ねたうえで普及に移すこととする。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果の活用については、今後現地等で実証試験を重ねたうえで普及に移すこととする。
  2. 可給態リン酸含量が6mg/100gに満たない圃場では、従前の技術通りリン酸改良により増収が認められる。
図表1 230766-1.gif
カテゴリ 肥料 コスト 水田 水稲 施肥 低コスト

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