無代かき作溝直播の栽培適地マップ

タイトル 無代かき作溝直播の栽培適地マップ
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1994~1998
研究担当者
発行年度 1996
要約 無代かき作溝直播において、低温年次の気象データと発育モデルを用い、6月1日に2葉、8月15日に出穂期に達する条件をクリアする地域を気象条件を考慮した栽培適地とした。また、土性SC, SiC, LiC, HCで、土壌透水係数1×10-5cm/sec未満または強グライイを土壌条件を考慮した栽培適地とした。
背景・ねらい 無代かき作溝直播栽培は、湛水直播以上の省力性を有するが、生育が遅れやすく、
また、土壌条件で生育の安定度が異なる。
無代かき作溝直播栽培による収量性・品質の安定化を向上させるため、
気象条件及び土壌条件を考慮した適地を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 気象適地図
    梅津ら(平成4年度山形農試試験成績概要84-1)の発育モデルを組入れた
    メッシュ気象解析システムで、低温年次である1988年の気象データを用い、
    6月1日に2葉、8月15日に出穂期に達する条件をクリアする地域を気象適地とした。
    (根拠)
    直播稲は移植稲より出穂時期が遅れ、かつ登熟速度も緩慢である。
    このため、以下の厳しい条件を当てはめた。
    1. 生育初期(5月)の気温がここ10ヶ年で2番目に低い1996年でも、
      6月1日では各地で2葉以上になっている。
      つまり、6月1日2葉は起点としては最低水準の進度である。
    2. 生育中期・後期(6/1~8/20)の気温がここ10ヶ年で2番目に低い低温年をあてはめた。
    3. 出穂到達日は概ね最北地域平坦の安全出穂晩限をあてはめ8月15日とした。
  2. 土壌適地図
    農業生産環境情報システム実用化事業による作物生育適性診断システムを用い、
    土性SC, SiC, LiC, HCで、土壌透水係数1×10-5cm/sec未満または
    強グライを土壌適地図とした。
    (根拠)
    無代かき作溝直播は、代かきをしないので漏水しやすく生育が遅れやすい。
    このため、粘性が強く水持ちの良い土壌を選択した。
    この土壌透水係数は、評価を3区分した場合最も小さいランクである。
成果の活用面・留意点 54~57kg/a程度の収量を安定して得ることが、直播技術定着の要件であることから、
厳しい生育目標を設定して適地範囲を絞り込んだ。
さらに、生育を促進する管理技術の上達や地域ごとに微妙に異なるは種適期、
安全出穂期等を技術指導面でフォローすることによって、
導入効果の安定化が図られる。
図表1 230925-1.gif
図表2 230925-2.gif
カテゴリ 管理技術 直播栽培

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