シリカゲルの育苗箱施用による水稲苗質の向上

タイトル シリカゲルの育苗箱施用による水稲苗質の向上
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1998~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 1箱当たり200~250gのシリカゲルを育苗箱の床土に混和すると、乾物重が重く、充実度、発根カの高い水稲苗が育苗でき、初期生育の確保に効果的である。
背景・ねらい 近年、水稲の収量・品質・食味の年次変動が大きくなっており、
その要因の一つに、苗質(乾物重、充実度、発根力)の低下による
活着の遅延や初期分けつの抑制があげられている。一方、
稲体のケイ酸含有率が高まるにつれ、光合成が旺盛になり、
乾物生産が増加することが指摘されている。そこて、
育苗床土のpH上昇をもたらす副成分を含ます、
ケイ酸含量が高い資材てあるシリカゲルの苗質向上効果について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 用いたシリカゲル(SiO2・nH2O)は、
    pH4.5~5.5でケイ酸含有率98%、20~40メッシユのものてある。
  2. シリカゲル施用により苗の乾物重、充実度(乾物重/苗丈)、
    発根カ(発根数×根長)が向上し、その効果は、
    一箱施用量が200~250g以上では一定であった
    (図1)。
    なお、副成分を含む資材の場合は育苗床土のpHが6.2~8.9と高く、
    また、施用効果が低いため、多量の資材施用が必要となり、
    重量が増加する等育苗箱施用に適さないことが認められた。
  3. シリカゲル施用により、苗のケイ酸含有率が高くなって葉身が直立し、
    みかけの光合成速度も高まった
    (表1)。
  4. 移植25日後の茎数、乾物重はシリカゲル施用により増加し、
    1茎当たりの乾物重が重く、ケイ酸含有率の高い茎となり、
    結果として収量も高まった
    (表2)。
成果の活用面・留意点
  1. シリカゲルの10a当たりの施用量は5Kg
    (1箱当たり200gで10a当たり25箱)となる。
  2. 土づくりを合めた本田の管理は、稲作指針に基づいて実施する。
図表1 231247-1.gif
図表2 231247-2.gif
図表3 231247-3.gif
カテゴリ 土づくり 肥料 育苗 水稲 良食味

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