微生物農薬の効果的使用によるキボシカミキリ防除

タイトル 微生物農薬の効果的使用によるキボシカミキリ防除
担当機関 宮城県蚕業試験場
研究期間 1996~1996
研究担当者
発行年度 1996
要約 キボシカミキリ成虫の微生物農薬であるバイオリサ<カミキリ>を成虫発生最盛期の直前に、6等分にして2株に1枚ずつ桑樹主幹上端部に架けることにより、経済的で有効な防除効果が得られた。
背景・ねらい 桑の生産力低下の一因をなっているキボシカミキリは、
幼虫が穿孔性で樹幹内に生息していることや、
蚕の飼育期間中の農薬使用に制限があることなどから、防除が困難となっている。
そこで、微生物農薬であるバイオリサ<カミキリ>(Beauveria brongniartii剤、
日東電工(株)製)を利用した桑園での効果的な防除法を検討した。
成果の内容・特徴 バイオリサ<カミキリ>を6等分(2.5cm×17cm)に切断したもの、
10等分(2.5cm×10cm)に切断したものを桑樹主幹上端部に2株当たり1枚ずつ架けた。
試験圃場は、2.4×0.7m(595株/10a)で、1区8aとした。
  1. バイオリサ<カミキリ>を6等分に切断して2株当たり1枚ずつ架けた場合は、
    10等分に切断した場合に比べて明らかに防除効果が高く、
    処理5週間後まで50%以上の死虫率が得られる。
    (表1)
  2. 圃場に処理したバイオリサ<カミキリ>
    にキボシカミキリ成虫を強制歩行接触させた場合、
    6等分切断片では、9週間後でも高い死虫率を示したことから、
    圃場において長期に亘る効果が期待できる。(表2)
  3. 処理時期はキボシカミキリ成虫の発生最盛期の直前で、処理回数は1回とする。
成果の活用面・留意点
  1. キボシカミキリ成虫の発生状況を把握し、処理時期を逸しない。
  2. 生菌数の低下を防ぐために、冷暗所(5度)に保存し、購入年内に使用する。
  3. 蚕に対する病原性がないので、蚕期中でも使用できる。
図表1 231025-1.gif
図表2 231025-2.gif
カテゴリ 病害虫 農薬 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる