| タイトル |
乳牛の産乳・繁殖に及ぼすビタミンB群の効果 |
| 担当機関 |
福島県畜産試験場 |
| 研究期間 |
1991~1994 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1996 |
| 要約 |
分娩予定を9週間前から分娩後20週までの期間、ビタミンB群を給与することにより繁殖障害発生率が有意に低く、受胎率(試験期間内)は良い傾向が認められた。
|
| 背景・ねらい |
ビタミンB群は従来、第一胃内微生物による生産で必要量が補えるとされていたが、 能力向上に伴いその補給の必要性が指摘されている。その補給効果としては、 ケトーシスの予防・乳蛋白質合成促進・生乳生産性増加等挙げられているが、 まだ不明な点も多い。そこで、ビタミンB群を給与し 産乳性および高泌乳牛で問題となる繁殖性に及ぼす影響について検討した。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 平成3~6年度の4ヶ年間に農林水産省畜産試験場指導のもと、8県(茨城県:主査、
宮城県、福島県、埼玉県、静岡県、岐阜県、鳥取県、熊本県)の共同で行われ、 試験区・対照区それぞれ66頭ずつ、計132頭の乳牛を供試した。 分娩予定9週間前から分娩後20週までの期間、試験区にはビタミンB群 (ニコチン酸アミド、コリン、チアミン)が配合された添加剤を飼料と供に給与し、 対照区にはビタミンB群が配合されていない添加剤を給与した (表1)。
- 20週間乳量を比較すると、試験区で4,754kg、
対照区で4,673kgとなり有意差は認められなかった。 その他乳成分等、各種産乳成績においても差は認められなかった (表2)。
- 繁殖障害発生率は試験区19.7%、対照区48.5%で有意差が認められ、受胎率
(試験期間内)においても試験区77.3%対照区63.6%となり試験区が良い傾向を示した (表3、4)。
- 福島県畜産試験場においては、4ヶ年間で各区10頭の計20頭を供試したが、
産乳成績・繁殖成績ともに有意差は認められなかった。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 試験用に調製したビタミンB群添加剤の価格は850円/kgであり、
この試験と同量の給与を行うと、分娩前で1日1頭当たり42.5円(添加剤として50g)、 分娩後で85円(添加剤として100g)となるため大量生産による価格の低減が必要である。
- 繁殖成績におけるビタミンB群の効果が認められたが、
繁殖に対しては一般的な栄養管理が大きな影響を及ぼすため、 それらを徹底することが前提条件である。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| カテゴリ |
乳牛
繁殖性改善
|