汎用型開水路用自動給水栓の実用化

タイトル 汎用型開水路用自動給水栓の実用化
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1994~1997
研究担当者
発行年度 1997
要約 水田の水管理省力化のために各種の自動給水栓が市販されているが、開水路用自動給水栓は浮遊物や水草の影響で作動不良をおこし汎用的に利用できるものがなかった。開発した汎用型開水路用自動給水栓は、フロートセンサーで田面水深を検知して設定水深になると径10cmの塩ビ90度曲管を回転させて入水・止水する新しい機構を採用したので、異物による止水不良や誤作動などの障害が発生せず汎用的に利用できる。
背景・ねらい 水田の水管理労働時間は8~10時間/10aであるが、その2/3は入水・止水作業である。
給水栓を自動化すれば水管理労働時間を節減できるだけでなく、
適期の水管理による生育と収量の安定化・適量潅漑による水利費節減が可能となる。
開水路用自動給水栓の場合、ゲートやダイヤフラムによる自動開閉タイプでは
浮遊物や水草等による障害が発生するのでこの対策が必要である。
新しい型の汎用性のある開水路用自動給水栓を実用化する。
成果の内容・特徴
  1. 開発した開水路用自動給水栓(図1)は、
    フロートセンサーで田面水深を検知して設定水深になると
    径10cmの塩ビ製90度曲管を回転させて入水・止水する新しい型である。
    曲管を回転させるので、既製品のように
    異物を挟むことによる止水不良や作動誤差の恐れが無くなり、
    浮遊物や水草のある水路でも汎用的に利用できる。
    駆動動力源は単1 1.5V乾電池4本で1年間作動する。
  2. 既存の取水口に、経10cmの塩ビ管で特別な用具無しに接続することができる。
    この自動給水栓は内部流水抵抗がないので、流量は減少しない。
  3. 水位センサーは
    使用実績のあるパイプライン用自動給水栓のフロートセンサーを改良した。
    作動誤差は設定水深に対し、現地圃場の測定でプラスマイナス3.5mmであった。
    センサーは水口の波立ちの影響を受けない位置に、
    ゼロ点が最低田面より2~3cm低くなるよう垂直にしっかり固定する。
    自動給水栓により軽減される入水・止水作業は30~50%である。
図2 自動給水栓現地試験作動状況
表1 自動給水栓・手動 入止水比較
成果の活用面・留意点 用水不足地区、浸透量の大きい圃場等での水管理省力化の効果が大きい。
最初の1年間は設置圃場の最適な水深になるようセンサーをこまめに調節する。
中干し後は田面が1~2cm低下するので再調整する。
図表1 231087-1.gif
図表2 231087-2.gif
図表3 231087-3.gif
カテゴリ 省力化 水田 水管理

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