北東北におけるチモシー乾草およびサイレージの栄養価の刈取り日からの推定

タイトル 北東北におけるチモシー乾草およびサイレージの栄養価の刈取り日からの推定
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1997~2001
研究担当者 近藤恒夫
嶝野英子
村井 勝
発行年度 1997
要約 北東北では、チモシー1番草の乾草およびロールベールラップサイレージの可消化養分総量(TDN)含有率を刈取り日から推定できる。
キーワード 北東北、チモシー1番草、乾草、ロールベールラップサイレージ、可消化養分総量(TDN)、刈取り日
背景・ねらい チモシーは耐寒性が強く、温潤な気象・土地条件にも適し、また、成熟が進んでも比較的高い消化率が維持される特徴がある。東北地域の永年草地ではオーチャードグラスが基幹牧草であるが、こうした特性をもつチモシーの導入・普及により草地の利用性ならびに良質貯蔵飼料生産が一層向上するものと期待される。そこで、北東北におけるチモシーの採草利用技術の確立に向けて、1番草(品種クライマックス、中生)の乾草およびロールベールラップサイレージ(以下、サイレージ)を調製して、その可消化養分総量(TDN)を調べ、刈取り日との関係を解析した。
成果の内容・特徴
  1. 刈取り年によって生育温度条件がかなり相違したが(付表)、刈取り日と乾草およびサイレージのTDN含有率との間には年次を越えた密接な関係が認められる(図1)。
  2. この関係は次の2次回帰式で表わされる。
    y=89.65-0.8345x+0.004623x2R2=0.934
    y:TDN含有率(%)
    x:刈取り日(5月1日を1とする)
    この回帰式に従うとき、刈取り日が6月14日(x=45)であればTDN含有率は61.6%と推定され、その95%信頼区間は59.9-63.4%になる(図1)。
  3. 1番草生草の糖含有率は11%から14%の間で推移し、どの生育時期でも良質サイレージ調製に必要なレベルの10%を上回る(図2)。
  4. 北東北では刈取り日からチモシー乾草およびサイレージのTDN含有率が推定でき、TDN含有率を考慮した計画的な乾草およびサイレージ生産が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 北東北におけるチモシー草地の採草計画・作業、品質管理および家畜給与の指針として活用できる。
  2. 高標高地など生育温度条件が大きく異なる場合や極早生および晩生品種については、回帰式を別途検討する必要がある。
図表1 231195-1.gif
図表2 231195-2.gif
図表3 231195-3.gif
カテゴリ 耐寒性 品種

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