| タイトル |
消費者の特徴から見た米選択基準 |
| 担当機関 |
東北農業試験場 |
| 研究期間 |
1997~1998 |
| 研究担当者 |
|
| 発行年度 |
1997 |
| 要約 |
消費者の特徴ごとに米購入時の選択基準を調べた結果、「所得の多い世帯の年配の女性」は品質を、「一人暮らしの若者」はプレゼンテーションを、「高齢者のいる家庭の主婦」「消費者グループに加入している主婦」は生活感を重視していた。
|
| 背景・ねらい |
米の消費量が減少する中で、銘柄米志向や安全性重視など、 消費者の米に対するニーズは多様化している。 このような状況に対応した米の生産・販売に役立てるために、 消費者が米を購入するときの選択基準を明らかにする。
|
| 成果の内容・特徴 |
- 消費者が米を購入する際に重視している要因を調べるために、
盛岡市の住民を対象にアンケート調査を行った(住民票より単純無作為抽出、 548世帯に郵送、回収率60.0%、有効回答数243、有効回答率44.3%)。 調査時期は1995年10~11月である。 まず、米の購入時に判断要因になると考えられる17の評価項目を用意した。 各評価項目についてそれぞれ「重視する」から「重視しない」まで 4段階の間隔尺度として提示し、最も自分の考えに近い位置を選択してもらった。 その結果を得点化し、平均得点を計算した(図1)。 得点が最も高い項目は「国内産かどうか」で、 次に高得点を獲得した項目は「味の良さ」である。一方、得点が特に低い項目は、 「新奇性、珍しさ」「名前、語呂の良さ」「パッケージの美しさ」となっている。
- これら17の評価項目を用いて主成分分析を行った
(表1)。 その結果、消費者の米選択基準として以下の3つの軸を抽出することかできた。 第1主成分は「色つや」「産地」「味の良さ」「ブランド」「歯ごたえ」 など米そのものの品質を評価する項目との関連が高いので、【品質軸】と名付けた。 第2主成分は「名前」「新奇性」「パッケージ」「評判」 と店頭でいかに目を引くか、その米に関してどのような情報を得ているか ということを重視する項目との関連性が高く、 【プレゼンテーション軸(以下プレゼン軸)】とした。 第3主成分は「手に入りやすさ」「栄養価」「安全性」「値段の安さ」と、 日常の便利さや食の安全・健康面など生活に密着した条件を重視していることから、 【生活感軸】とした。
- 各属性分類ごとに主成分得点の平均を計算した
(図2)。 その結果、(1)品質軸を重視している回答者は、世帯員数2人以上の世帯、 年齢の高い回答者、女性の回答者、年収500万以上の世帯ということから、 「所得の多い世帯の年配の女性」という回答者像が浮かび上がった。 次に、(2)プレゼン軸を重視しているのは、単身世帯、高齢者のいない世帯、 20代までの回答者、年収500万以下の世帯ということから、 「一人暮らしの若者」が代表的な例と考えられる。 そして、(3)生活感軸を重視しているのは、世帯員数2人以上の世帯、 高齢者のいる世帯、30代の回答者、女性の回答者、無職の回答者、 消費者グループに加入している世帯ということから、回答者の例として、 「高齢者のいる家庭の主婦」、「消費者グループに加入している主婦」 という姿が想像できる。
|
| 成果の活用面・留意点 |
- 米の消費者ニーズを消費者属性別に把握する上で判断材料になる。
- 調査時期は冷害による米不足がようやく解消する一方で、
新食糧法が施行された時期でもあった。 そのため、回答者の評価結果に、それらが大きく影響している可能性がある。
- 本データはあくまでも一地方都市の調査結果に基づいている。
|
| 図表1 |
 |
| 図表2 |
 |
| 図表3 |
 |
| カテゴリ |
凍害
|