黄体ホルモン製剤(CIDR)を用いた牛の過剰排卵処理

タイトル 黄体ホルモン製剤(CIDR)を用いた牛の過剰排卵処理
担当機関 宮城県畜産試験場酪農肉牛部バイオテクノロジー研究科
研究期間 1992~1998
研究担当者
発行年度 1998
要約 過剰排卵処理の効率化を目的に発情周期に関係なく黄体ホルモン製剤(CIDR)を膣内に挿入し、過剰排卵処理・採卵を行うことおよび計画的に35日間隔で連続処理し反復処理も可能であることを明らかにした。
背景・ねらい 一般的に過剰排卵処理を行う場合、発情を確認後9~14日でホルモン処理を実施する
(従来法)。また、次の過剰排卵処理実施まで約2ケ月の間隔をあける必要がある。
黄体ホルモン製剤を用い、人工的な黄体期を形成し、
発情周期に関係なく過剰排卵処理が可能であるか、また、
35日間隔で計画的に2回連続処理(1クール)が可能であるか検討した。さらに、
63日間隔で3クール反復処理についても検討した.
成果の内容・特徴
  1. 発情周期に関係なくCIDRを膣内に挿入し、図1で示したスケジュールに従って1回
    あるいは2回連続の過剰排卵処理を実施した(CIDR処理区)
    (図1).
  2. CIDR処理区は97頭、無処理区(従来法)は46頭で過剰排卵処理を実施し、
    全頭に発情が見られ、胚の回収を行った.処理区、無処理区それぞれの平均回収卵数は
    8.7、9.2個、平均正常胚数は5.1、4.6個であり、平均正常胚率は57.9、50.0%であり、
    有意な差は認められなかった.(表1).
  3. CIDR利用1回と2回連続処理の成績は、それぞれ平均回収卵数は9.7、9.7個、
    平均正常胚数は6.5、6.1個であり、平均正常胚率は67.4、62.7%であり、
    有意な差は認められなかった。このことから、35日間隔で連続処理が可能である
    (表2)。
  4. 3クール反復処理の成績は、1,2,3クールの平均回収卵数は8.2、8.7、11.0個、
    平均正常胚数は6.0、5.8、8.2個であり、有意な差は認められなかった
    (表3)。このことから、
    3クール反復処理は可能である.
成果の活用面・留意点
  1. CIDR利用により発情周期に関係なく、計画的な過剰排卵処理が実施可能である.
  2. 35日間隔で連続2回の過剰排卵処理が可能であり採卵間隔の短縮につながり、
    実際にフィールドにおいて利用可能である。
  3. 3クール連続の過剰排卵処理において、各処理時の2回目で成績がやや低下する.
図表1 231391-1.gif
図表2 231391-2.gif
図表3 231391-3.gif
図表4 231391-4.gif
カテゴリ

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる