岩手県における水稲新品種候補「岩南16号」の採用

タイトル 岩手県における水稲新品種候補「岩南16号」の採用
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 2000~2000
研究担当者 和野重美
柏原一成
飯村茂之
石山伸悦
長谷川義孝
日影勝幸
高橋政夫
伊五沢正光
荻内謙吾
扇良明
照井儀明
神山芳典 
発行年度 2000
要約 水稲「岩南16号」は、早生の粳米系統である。岩手県では標高240m~標高350m以下の地帯及び北部の標高240m以下の地帯で栽培可能な、早生で、収量性はやや多収、玄米品質に優れ、食味のよい粳米として平成13年に奨励品種に採用された。
背景・ねらい 岩手県では、産地間競争が激化する中、売れる品種への作付が集中し、早生地帯でも中生種等の適地外作付が増加しており、適地適作による産米品質の一層の向上のため、「たかねみのり」熟期で、「あきたこまち」並の食味を持つ耐冷性に優れた良食味の早生品種が早急に求められている。
 そこで、早生で耐冷性に優れ、品質、食味のよい粳米品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 出穂・成熟期は「たかねみのり」並~やや遅く、「あきたこまち」より早い(表1)。
  2. 稈長は「たかねみのり」よりやや長く、「あきたこまち」よりやや短い。穂長は「たかねみのり」並で、「あきたこまち」よりやや長い(表1)。
  3. 穂数は「たかねみのり」、「あきたこまち」より多く、一穂籾数は「たかねみのり」、「あきたこまち」より少ない。㎡当籾数は「たかねみのり」並~やや多く、「あきたこまち」より少ない(表1)。
  4. 収量性は「たかねみのり」、「あきたこまち」よりやや多収で現地においても安定的にやや多収である。玄米千粒重は「たかねみのり」並~やや軽く、「あきたこまち」より重い(表1)。
  5. 玄米の外観品質(検査等級)は「たかねみのり」より優り、「あきたこまち」並~やや優る(表1)。
  6. 食味は「たかねみのり」より明らかに優り、「あきたこまち」並(表2)。
      
  7. 岩手県における栽培適地は、標高240m~標高350m以下の地帯及び北部の標高240m以下の地帯である(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 岩手県では早生の粳米として奨励品種に採用され、普及見込み面積は3,000~4,000haである。
  2. 耐倒伏性が「たかねみのり」に比べてやや劣るので、基肥は当面「たかねみのり」並~やや減肥とする。
図表1 231571-1.jpg
図表2 231571-2.jpg
図表3 231571-3.jpg
カテゴリ 新品種 水稲 品種 良食味

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