ダイズ紫斑病罹病種子が翌年の紫斑粒の発生に及ぼす影響

タイトル ダイズ紫斑病罹病種子が翌年の紫斑粒の発生に及ぼす影響
担当機関 古川農試
研究期間 2004~2005
研究担当者 笹原剛志
今崎伊織
小泉信三(中央農研)
発行年度 2005
要約 転換畑におけるダイズ紫斑病の発生には,紫斑粒の混入率の高低が伝染源の多少として関与する。また,紫斑病菌が潜伏的に感染している種子は,収穫時の紫斑病の発生量が多い程増加し,これらも翌年の紫斑粒の伝染源となる。
キーワード ダイズ,紫斑病,転換畑,種子伝染,潜伏感染
背景・ねらい ダイズ紫斑病の伝染源は前年の罹病残さや罹病種子と言われている。しかし,近年,ダイズは主に転作作物として栽培されており,これら転換畑では種子伝染の影響が大きいと考えられる。そこで,採種圃場における種子の発病粒率や種子選別が紫斑病の発生に及ぼす影響を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 転換畑における紫斑病の発生には,年次による影響度は異なるが,罹病種子の混入率の高低が伝染源の多少として関与する(図1)。
  2. 発病粒率の異なる種子から,種子選別により紫斑粒を取り除き,25℃恒温室に30日間保存し,再度,紫斑粒の発生を調査すると,軽微な紫斑粒が確認される。これら,潜伏感染している種子は,収穫時の発病粒率が高い程増加する。(図2)。
  3. 種子選別により紫斑粒を取り除いたものを播種した場合でも,収穫物において紫斑粒の発生が認められる(図3)。すなわち,外観上健全な種子においても紫斑病菌が潜伏的に感染しており,これらは翌年の紫斑病の発生量にも伝染源として影響する。
成果の活用面・留意点
  1. 紫斑粒の発生が出来るだけ少ない圃場からの採種が重要である。
  2. 種子選別は紫斑病防除の基本事項であるが,潜伏感染している種子の除去は困難であることから,採種段階では効果の高い薬剤による防除が必要である。
  3. 試験はいずれも前年水稲作の転換初年目の圃場で実施した。
図表1 232413-1.gif
図表2 232413-2.gif
図表3 232413-3.gif
カテゴリ 病害虫 大豆 播種 防除 薬剤

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