パンジーセル成型苗の鉢上げ時低温貯蔵技術

タイトル パンジーセル成型苗の鉢上げ時低温貯蔵技術
担当機関 岩手農研セ
研究期間 2003~2005
研究担当者 藤井伸行
茂市修平
発行年度 2005
要約 パンジーの鉢上げ適期に達したセル成型苗は5~10度C、暗黒条件下で2週間の貯蔵が可能で、苗質を落とすことなく鉢上げ期間を拡大することができる。
キーワード 花壇苗、セル成型苗、低温貯蔵
背景・ねらい パンジーは播種適期が短く、現地においては効率的な育苗管理のため播種機の利用による一斉播種が行われている。一方で、鉢上げ時に労力が集中し、セル成型苗の植え遅れによる品質低下が問題となり、花壇苗生産の規模拡大の妨げとなっている。
そこで、鉢上げに伴う品質低下を防止するとともに、鉢上げ作業の改善を図ることを目的にパンジーセル成型苗の鉢上げ時低温貯蔵技術について検討する。
成果の内容・特徴
  1. パンジーの鉢上げ適期に達したセル成型苗は、貯蔵温度5~10度C、暗黒条件下で貯蔵期間2週間までは苗質(草丈、葉枚数及び葉幅)を落とすことなく貯蔵でき、鉢上げ期間の拡大ができる(表1、表2)。
  2. 低温貯蔵によるセル成型苗の抜き取りと鉢上げ作業の労働時間は、適期鉢上げ苗と同等である(表3)。
  3. 低温貯蔵による鉢上げ苗は、出荷時の株径や節間長等の苗質について適期鉢上げ苗と同等である(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本技術は生産者や生産組織等が所有する一般的なプレハブ冷蔵庫で対応できる。
  2. 貯蔵中に育苗用土が乾燥しないよう、貯蔵前にかん水を行う。
  3. 本技術の他品種や他資材での利用については、品種の低温伸長性やセルトレイの種類等により貯蔵温度や貯蔵日数が異なる可能性もあるので、事前に予備調査等を行うことが望ましい。
図表1 232446-1.gif
図表2 232446-2.gif
図表3 232446-3.gif
図表4 232446-4.gif
カテゴリ 育苗 乾燥 規模拡大 出荷調整 播種 パンジー 品種 保存・貯蔵

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