秋田県における「安芸クィーン」の被覆施設利用による有核安定栽培

タイトル 秋田県における「安芸クィーン」の被覆施設利用による有核安定栽培
担当機関 秋田農技セ果試
研究期間 2001~2006
研究担当者 原加寿子
柴田雄喜
小野早人
長澤正士
発行年度 2006
要約 ブドウ大粒品種「安芸クィーン」は雨よけ被覆栽培することにより着粒が安定し、満開期の新梢長20~60cmで果房が大きく揃いやすい。また、施設内の着房密度は10果房/3.3平方メートル、着粒数は25粒前後に調整することにより着色の良好な果房が得られる。
キーワード ブドウ、「安芸クィーン」、有核、雨よけ被覆、北東北
背景・ねらい 秋田県のブドウ栽培は中粒品種の露地栽培が主体であるが、最近の消費者ニーズは、糖度が高く食味の良い大粒種への志向がみられる。しかし、大粒種は花振るい性が高く、さらに本県では、開花期間が梅雨と重なり降雨や低温によって結実が不安定になりやすい。
そこで、被覆施設を利用した授精及び受精時期の環境改善による「安芸クィーン」の着粒数(有核)の安定化と、これに適した栽培技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 有核栽培においては、雨よけ被覆区(トンネル型)は露地区に比較し、満開期の新梢長が20cm~60cmで着粒数(有核粒)が安定的に多く、また、果房長が長くかつ着粒密度も高いことから大きな果房が得られる(図1、表1)。
  2. 雨よけ被覆区の樹冠面積3.3平方メートル当り10果房着果区では、15果房区より着色が良好な果房が多く得られ(表2)、収量は10a当り換算で1173kgと、1t程度確保できる(データ略)。
  3. 雨よけ被覆区果房重は着粒数に応じて重くなるが、果房の着色は劣る傾向がある。このため、市場性の高い着色指数4以上350g以上の果房を生産するには25粒前後に調整する(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 樹勢が強く、新梢伸長が旺盛な場合は展葉数7~9枚期にメピコートクロリド液剤500倍液を新梢全体に散布する。
  2. 花穂の整形は「巨峰」に準じ、花穂の下端を1cm程度摘除し、花穂長7cm程度に調整する。
図表1 232527-1.gif
図表2 232527-2.gif
図表3 232527-3.gif
図表4 232527-4.gif
カテゴリ 栽培技術 品種 ぶどう 良食味

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