タイトル | 入力が容易な農作業時間日誌記録ソフトウェア |
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担当機関 | 上席研究官 |
研究期間 | 2000~2004 |
研究担当者 |
黒崎秀仁 雁野勝宣 大森弘美 古谷茂貴 川嶋浩樹 高市益行 林清忠(中央農研) |
発行年度 | 2003 |
要約 | 農作業時間日誌記録ソフトウェアは、ほとんどの操作をマウスやペン入力だけで行えるインターフェイスを持ち、欄にアイコンを書き込むという視覚的に分かりやすい方法で簡単に作業日誌を作成することができる。また、各種集計機能により作業時間解析の効率化を図ることができる。 |
キーワード | 作業時間、作業日誌、アイコン、記録、データ集計 |
背景・ねらい | 農業の現場においては、作業実態を把握するために作業日誌を付けることが推奨されており、毎日の作業内容や利用資材を記録する必要に迫られている。近年はパソコンで農作業日誌の作成を行うソフトウェアが普及しつつあるが、これらは紙媒体での農作業日誌の作成方法を踏襲し、カレンダーに文字を書き込む方式のものが多く、日誌作成方法の効率化を図る余地があった。そこで、より簡単な操作で記入が可能で、作業時間集計の効率化が図れる農作業時間日誌記録ソフトウェアを開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 農作業時間日誌記録ソフトウェアはBorland C++Builder 6で開発されており、Windows上で動作する。ほとんどの操作をマウスやペン入力だけで行えるGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を持ち、記録欄に作業ごとに分類されたアイコンを書き込むという視覚的に分かりやすい方法で作業日誌の作成を可能にする。 2. ソフトウェアは主にカレンダー、作業一覧、記録欄、メモ欄から構成される(図1)。作業一覧から作業の種類を選択後、記録欄をマウスまたはペンで範囲指定することによりアイコンが書き込まれる(図2)。記録欄は複数の作業者に対応し、作業内容と作業を行った時間帯を30分単位で記録できる。 3. カレンダーは記録または参照を行う日付を変更する際に使用する。また、起動時には自動的にその日の記入欄が表示される仕様とし、操作に要する手間が軽減される。アイコンのみでは情報が不十分な場合は、文字入力が可能なメモ欄も利用できる。 4. 右上のメニューから「作業時間の集計」を選択することによって入力されたデータを、日単位、月単位、年単位で作業の種類ごとに合計作業時間を計算し、結果をメモ欄に出力できる。また、「CSV形式に変換」を選択するとデータをCSV形式でファイル出力し、他の表計算ソフトウェアなどで集計結果を利用できるため、作業時間解析の効率化を図ることができる(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 作業の種類を示すアイコンは記録を開始する前に作業体系に合わせて内容を変更する。 2. 本ソフトウェアは主に施設栽培作物での利用を想定している。 3. 作業一覧のアイコンはトマト用であり、他作物に対応させるには、アイコンを作成する必要がある。 4. ソフトウェアの配布は、問い合わせがあった場合には応じる。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | 施設栽培 トマト |