タイトル |
リンゴ黒星病感染に対するビテルタノール水和剤の防除効果 |
担当機関 |
秋田県果樹試験場 |
研究期間 |
1986~1988 |
研究担当者 |
|
発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 接種5日後に散布した結果、供試したビテルタノール水和剤は、
キャプタン・ビナパクリル水和剤より高い発病果率を示した。また、発病果1ケ当たりの病斑数では、キャプタン・ビナパクリル水和剤に比較し、ビテルタノール水和剤で多い傾向を示した(表1)。
- 散布後に接種した場合も、1)と同様な傾向であった
(表2)。
- 黒星病果実感染に対するビテルタノール水和剤の防除効果は、
キャプタン・ビナパクリル水和剤より劣り、単剤散布では、果実発病を多くする 恐れがあるので、使用に際しては、他の保護殺菌剤との混用が必要である。
- 他のエルゴステロール合成阻害剤についても同様と考えられるが、それぞれの
剤について今後検討する必要がある。
- 技術・情報の適用効果
- エルゴステロール合成阻害剤と保護殺菌剤の混用によって、高い治療効果と
果実発病抑制効果が得られる。
- 県防除暦において、落花直後のエルゴステロール合成阻害剤の使用法を保護殺菌剤
との混用とした。
- 適用の範囲
リンゴ黒星病の発生地域
- 普及指導上の留意点
保護殺菌剤と混用する。
|
図表1 |
|
図表2 |
|
カテゴリ |
病害虫
くり
黒星病
防除
りんご
|