| タイトル |
いもち病発生予察のための電子式結露計 |
| 担当機関 |
福島県農業試験場 |
| 研究期間 |
1990~1990 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1990 |
| 成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
いもち病の感染成立には水滴の存在が必須条件となり、観測手段としては結露計 (1976)が必要である。しかし、従来の結露計は記録紙の交換、データ収集が手作業と なるので、遠距離にある観測地点の記録紙交換を任意の時点で行うのは困難であった。 シミュレーションによる発生予察技術の普及と発展をはかる上で、発生経過予測の 基礎データとなる気象条件の実測データを効率的に収集する必要であり、アメダス 自動受信システムと同様に結露計のデータ収集の自動化が必要である。このため、 従来の濾紙重量式結露計に改良を加えて通信回線が利用できる電子式結露計を 開発した。
- 電子式結露計は従来の濾紙重量式結露計の重量検出部に電子式ロードセルを用いて
検出データは逐次パソコンに記録する方式とした。したがって両者のデータには 互換性がある。
- フロッピーに記録されたデータから水滴の付着開始時刻、多量(10g)付着時刻、
降雨開始時刻、水滴消失時刻がそれぞれパソコンによって自動読取り出来る 解析ソフトを作成した。また、多数の遠距離の観測地点のデータが任意の時点で 収集できるように、電話回線利用によるデータ通信ソフトを作成した。
- アメダスでは1mm以上の降水量が感知された時点で降雨が判定されるが、この結露計
では約0.1mmの降雨でも明瞭に判定が可能であり、その水滴の消長が明らかに記録 できた。また、風による記録の乱れは殆ど無かった。
図1 電子式結露計による水滴消長のグラフ表示とアメダスによる降水量 - 技術・情報の適用効果
電子式結露計のデータはアメダスデータと同時に通信回線によって収集できるので、 システムモデルによる広域のいもち病発生予察に有効に利用できると考えられる。
- 適用の範囲
県内全域、ただし適用地域についての検討がすすめば全国的に利用可能と考えられる。
- 普及指導上の留意点
- 受感部を設置する場所からパソコン(電話回線)までの距離は100m以内とする。
- 収集されたデータはシミュレーションモデル(BLASTL, PBLASTなど)によって
病勢進展経過の解析に適用できる。
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| 図表1 |
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| カテゴリ |
いもち病
予察技術
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