還元に伴うリン酸可給化量の簡易推定法

タイトル 還元に伴うリン酸可給化量の簡易推定法
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 1991~1993
研究担当者
発行年度 1991
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    水田土壌では、還元の進行に伴いリン酸の可給性が増大するが、湛水培養による
    リン酸の可給化量は土壌により異なり、全リン酸・活性Fe・活性Al含量の違い
    によって変動する。したがって、風乾土の可給態リン酸含量から還元による増加
    量を直接推定することは困難であり、また湛水培養法では長期間を要する。そこ
    で、還元剤を用いた測定法を検討した(図1)。
    1. 還元剤としてL-アスコルビン酸溶液で処理した後、Bray No2液で抽出したリン酸
      は、L-アスコルビン酸の濃度にほぼ比例的に増加し、約5000ppmまたはそれ以上
      で湛水培養後のBrayリン酸含量に近づく傾向にあった。L-アスコルビン酸5000ppm
      における相関がもっとも高く、還元状態における可給態リン酸含量を推定すること
      が可能であった(図2)。
    2. 測定方法
      風乾細土1gに5000ppmのL-アスコルビン酸溶液10ml加え、室温で16時間振とう後、
      2倍濃度のBray No2抽出液10ml加え1分間振とうろ過する。以下モリブデンブルー
      により比色定量する(図3)。
  2. 技術・情報の適用効果
    土壌蓄積リン酸の可給性の評価が簡易になり、水田土壌におけるリン酸肥沃の指標
    となる。
  3. 適用の範囲
    県内水田土壌
  4. 普及指導上の留意点
    活性鉄含量の高い土壌では、湛水培養値より低くなる場合がある。

図表1 233565-1.gif
図表2 233565-2.gif
図表3 233565-3.gif
カテゴリ 水田

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