タイトル | カフェインレスチャ品種育成のための育種素材とカフェインレス形質の遺伝様式 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 | 2004~2008 |
研究担当者 |
荻野暁子 田中淳一 谷口郁也 |
発行年度 | 2009 |
要約 | チャ近縁種「タリエンシス赤芽」に見出されたカフェインレス形質は、チャとの種間雑種後代にも遺伝し、1遺伝子座に支配される劣性形質と推察される。カフェインレス遺伝子をホモまたはヘテロに有する系統は、カフェインレスチャ育種素材として有望である。 |
キーワード | カフェインレスチャ、Camellia taliensis、タリエンシス赤芽、茶中間母本農6号 |
背景・ねらい | カフェインは中枢神経刺激作用を有し、茶の嗜好性や機能性と直接関わる成分である。しかし、感受性の強い老年者や年少者には、カフェインが過度の刺激となってしまうこともあり、以前からカフェインレス茶に対する要望が大きい。カフェインレス茶の製造法としては、工程の中で工業的にカフェインを抽出・除去する方法があるが、高コスト・低品質になることは避けられない。低コストで高品質なカフェインレス茶を製造するためには、カフェインをほとんど含まないチャ品種を育成することが望ましい。これまで、カフェインレスの育種素材は世界的にも知られていなかったが、Camellia taliensisとチャとの種間雑種「茶中間母本農6号」の自然交雑により得られた個体群中にカフェイン含有量が0.2%以下の個体を見出した。そこで、花粉親の明らかな分離世代を検定することにより、カフェインレス形質の遺伝様式を推定し、「茶中間母本農6号」等のカフェインレスチャ育種素材としての可能性を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | 育種 機能性 コスト 茶 低コスト 品種 |