| タイトル |
コウライアカシタビラメの稚魚2,500尾の生産に成功 |
| 担当機関 |
長崎県総合水産試験場 |
| 研究期間 |
2009~2011 |
| 研究担当者 |
宮木廉夫
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| 発行年度 |
2009 |
| 要約 |
長崎県総合水産試験場種苗量産技術開発センターでは、本年度から有明海漁業振興技術開発事業(国庫補助事業)でシタビラメ類の種苗生産技術開発に取り組んだ。初年度は、コウライアカシタビラメにホルモン処理を施して採卵し、人工授精で得た卵を用いて種苗生産試験を行った。その結果、全長30mmの稚魚2,500尾を生産することができた。
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| 背景・ねらい |
コウライアカシタビラメは、ウシノシタ科、イヌノシタ属の一種に属し、最大50cmに達する大型種で有明海の準特産種である。春先の抱卵個体は美味で高値で取引されているが、近年、長崎県有明海沿岸における水揚げ量は減少傾向を示し、地元漁民からは種苗放流の実施が強く要望されている。本種の種苗生産技術開発については、これまで有明海沿岸の福岡県、熊本県等で取り組まれてきたが、初期減耗率が高い等の課題があり、現在は各県とも研究を中止している。 そこで、初期飼育技術の開発と着底期までの安定した生残率を得る目的で試験を行った。
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| 成果の内容・特徴 |
親魚は平成21年4月に有明海沿岸で水揚げされた天然魚を用いた。雄は、開腹して採精し、雌はHCGを300IU/kgの目安で打注、48~72時間後に採卵した。その結果、6.8万粒の受精卵を得て、500L水槽1面、1,000L水槽3面に収容して種苗生産試験を実施した。飼育には紫外線殺菌海水を用い、初期生残率の向上を目的に、飼育水槽上面には光源(蛍光灯等)を設置して仔魚の摂餌促進を図った。さらに、仔魚から着底稚魚への変態が確認された日齢24頃には、サイフォンによる底掃除を行うとともに着底稚魚の選別飼育を実施した(参考:図1~3)。
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| 成果の活用面・留意点 |
全長30mmの稚魚2,500尾の生産が可能になったことから、今後は資源増大のため量産技術開発へ繋げる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
飼育技術
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