| タイトル | サワラ稚魚育成における餌料経費の低減と配合飼料化の検討 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター |
| 研究期間 | 2006~2010 |
| 研究担当者 |
中野昌次 小金隆之 片山貴士 森田哲男 山本義久 |
| 発行年度 | 2010 |
| 要約 | サワラ稚魚育成の主餌料であるイカナゴシラス区(対照区)、ビタミンB1を強化した冷凍カタクチイワシシラス区、及びイカナゴに市販の配合飼料とビタミン剤を添加した練り餌区の3試験区を設けて餌料試験を行った。その結果, ビタミンB1を強化した冷凍カタクチイワシシラスやイカナゴに配合飼料を混合した練餌でも対照区と同様な成長・生残を示し、餌料経費の低減と汎用化が図れることが示唆された。 |
| 背景・ねらい | サワラ種苗生産及び中間育成の普及のためには、餌料経費の低減・汎用化が必要である。このためには、入手が不安定で高価なイカナゴシラスに変わる代替品の探索、あるいは市販の配合飼料の利用技術の向上などが不可欠である。さらに、カタクチイワシシラスの漁獲時期とサワラの飼育時期が同調しないため、長期冷凍保存したカタクチイワシシラスの利用の可能性を検討する必要がある。 |
| 成果の内容・特徴 | 本種の餌料試験として、全長30mm程度のイカナゴシラスにビタミン剤を添加して給餌する対照区及び10~12ヶ月間冷凍保存したカタクチイワシシラスにビタミン剤を添加するカタクチイワシ区、全長約40mmのイカナゴに市販配合飼料とビタミン剤を混合した練餌区の3試験区を設定した。これらを餌料として平均全長37mmのサワラ稚魚を17日間飼育し、成長、生残、ビタミンB1含量を比較した。その結果、対照区は取り揚げ時に平均全長が94mm、生残率は83%、ビタミンB1含量は0.21mg/100gであった。これに対し、カタクチイワシ区は、平均全長86mm、生残率77%、ビタミンB1含量0.15mg/100gとなり、対照区よりも成長は僅かに劣った。一方、練餌区は平均全長91mm、生残率87%及びビタミンB1含量0.24mg/100gとなり、対照区よりビタミン強化レベルが高かった。このため、大型のイカナゴでもミンチにして配合飼料と混合した練餌を用いれば、サワラ稚魚育成の餌料として利用可能なことが分かった。さらに、長期冷凍保存したカタクチイワシシラスでもビタミン剤の強化をさらに検討することによりイカナゴシラスと同等な餌料レベルになることが示唆された。 |
| 成果の活用面・留意点 | 今後、長期冷凍保存したカタクチイワシを使用するに当たっては、さらにビタミン強化に留意する必要が示唆され、そのためには、練り餌としてビタミン等の強化を徹底して利用するのが望ましいと推察された。このことは、サワラ稚魚育成における餌料経費の削減と汎用化につながり、サワラ中間育成の普及に貢献するものと考えられる。また、今後、練餌の生餌にはサバ、アジ或いは定置網など入網する雑魚などの利用も検討して、さらに餌料経費の低減と汎用化を図る必要がある。 |
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| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| カテゴリ |
| 着脱可能な簡易花木促成システム |
| サワラ放流用種苗の中間育成における適正水温の把握 |
| マクロベントスによる魚類養殖由来有機物の取り込み |