| タイトル | 東シナ海域におけるマアジの初期加入の変動要因 |
|---|---|
| 担当機関 | (独)水産総合研究センター 西海区水産研究所 |
| 研究期間 | 2004~2010 |
| 研究担当者 |
塚本洋一 山田東也 長谷川徹 西内 耕 佐々千由紀 高橋素光 酒井 猛 |
| 発行年度 | 2011 |
| 要約 | 冬~春季の東シナ海南部海域で発生したマアジを対象に加入量を決定する要因を明らかにする目的で研究を行った。東シナ海大陸棚に加入するマアジの初期生残は仔魚~稚魚期の成長速度に依存しており、特に稚魚期の成長速度と関係が大きいことが明らかとなった。マアジの初期加入量を決定する要因として、東シナ海の4月の表層水温および5~6月の底層水温との間に強い相関が認められた。 |
| 背景・ねらい | 東シナ海は極東海域で最も広大な陸棚域を有する海域であり、多くの水産上重要種の成育場・産卵場であり、マアジにおいても東シナ海および日本海の対馬暖流域は我が国における最も大きな漁場となっている。本研究では冬~春季に東シナ海南部海域で発生したマアジを主対象に、東シナ海大陸棚域への初期加入量を決定する要因を明らかにする目的で、海洋環境とマアジ初期生活史に関する研究を行った。 |
| 成果の内容・特徴 | マアジ対馬暖流系群の資源構造、特に初期加入(輸送)経路について検討を行い、東シナ海大陸棚に加入するマアジの多くは2~3月の東シナ海南部海域で発生した個体であること、日本海西部に初夏に稚魚として加入する多くは5~6月に九州西~対馬周辺海域で発生した個体であることが明らかとなった(図1)。 マアジ仔魚~稚魚の耳石を解析して成長履歴を再現することにより、マアジには成長依存の初期生残機構が存在することを明らかにした。特に成長速度と着底イベントに注目して成長速度の速い個体ほど早く着底することを明らかにした。特に仔魚期よりも仔魚~稚魚期の成長速度が加入に強く影響を及ぼしていることを明らかにした(図2)。 東シナ海は大部分が大陸棚で有り水深が浅い海域であるので、潮汐の影響が強く出るため、従来のモデルでは精度が低かった。そのため、潮汐成分を加味したFRA-JCOPE再解析値を用いてマアジ輸送・生残モデルを再構築した(図3)。また、このモデルをもとに過去の東シナ海の春季の海況の再現を行った。 東シナ海大陸棚に加入するマアジの加入密度は、4月の表層水温と強い相関が認められた(図4)。 |
| 成果の活用面・留意点 | マアジ対馬暖流系群の主要な分布域・漁場は東シナ海~日本海西部海域に及ぶ。本研究では東シナ海域でのマアジの初期生残要因について新たな知見を提供することができた。今後は本系群全体の変動要因の解明には九州~日本海西部にかけて同様の研究を展開する必要がある。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3216&YEAR=2011 |
| カテゴリ | 輸送 |
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