| タイトル |
アサリの生活史を考慮した資源回復モデルの開発 |
| 担当機関 |
(独)水産総合研究センター 水産工学研究所 |
| 研究期間 |
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| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
2011 |
| 要約 |
本研究は、伊勢湾を対象に、アサリの産卵から幼生、そして成貝(漁獲)までの生活史を考慮し、ソースとシンクが連結したモデルを作成することによって、広域な視点にたったアサリ資源回復のための施策を提案することにある。モデル計算の結果、資源回復に必要な対策の実施場所や規模が示され、資源回復による幼生ネートワークの再構築がモデルで表現できた。
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| 背景・ねらい |
国産アサリの生産量は、1980年後半から減少したままで回復の兆しが見えない。本研究は、伊勢湾を対象に、アサリの生活史を考慮し、広域な視点にたったアサリ資源回復モデルを開発し、具体的な施策を提案することにある。
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| 成果の内容・特徴 |
モデルの概要は次のようである。- 伊勢湾と三河湾の沿岸域は、アサリの漁獲量や漁業実態をクラスター解析し、同傾向にある地区をまとめて15地区に分割した。
- アサリの産卵:毎年、春(6月16日)と秋(10月17日)の2回とし、産卵は殻長20mm以上で開始とした。
- アサリ幼生の地区から地区への輸送は、流動数値解析を用い、幼生に見立てたマーカーを移動させて求めた。マーカーの出発地区(産卵)から到着地区(着底)への割合を算出して、幼生の輸送マトリクスを作成する。このマトリクスを用いて、各地区に幼生を配分し新規着底個体数(殻長0.2mm)を求めた。
- 産卵期における湾域の流動環境は、アサリ幼生の輸送に大きく影響し、輸送マトリクスも異なると予想される。湾内流動に関係する環境条件として、アサリ幼生期の河川流量、風向・風速および湾口部周辺の潮位に注目し、クラスター分析によりグループ分けを行い、グループ毎にマトリクスを求めた。
- 着底後のアサリの死亡は、波浪による底質の不安定性/安定性と密接に関係している。殻長0.2mm~2.0mmの場合は、浮遊と着底を繰り返す(浮遊移動)ため死亡率は高く0.06、殻長2.0mm~15mmの場合は、アサリは掃流移動するものと考えられ、底質が不安定な場合は、死亡率は高く0.06、安定な場合は0.003とする。殻長15mm以上になると潜砂することが可能となり、底質が不安定な場所に分布するアサリの死亡率は0.003と低くなる。その後、殻長20mm以上になると漁獲による死亡が加わるため死亡率は0.008とする。なお、底質の安定性は、波浪解析を行い、シールズ数を求めて評価した。
- アサリの自然死亡率と漁獲死亡率は、アサリ殻長の日変化と生息密度の日変化をモデル化した。前者はGompertz growth model、後者はアサリ密度を自然対数で表した。
以上のアサリの生活史を表現したそれぞれの過程を経て、新しく殻長20mm以上になったアサリは、新たな産卵親貝に加わり、再び、産卵から生活史を繰り返し計算する。 モデル計算の結果、本モデルを用いて、アサリ資源の回復策について、要素技術の選定、実施場所、実施規模などが定量的に提案でき、その対策効果も事前に求めることができることがわかった。また、資源回復による幼生ネートワークの再構築がモデルで表現できた。
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| 成果の活用面・留意点 |
アサリ稚貝の生残を高める敷設工や消波工、天然アサリ稚貝の移植などの事業に用いられる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| 図表4 |
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| 研究内容 |
http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=3382&YEAR=2011
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| カテゴリ |
輸送
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