| タイトル |
伊勢湾におけるトラフグ稚魚の食性 |
| 担当機関 |
三重県水産研究所 |
| 研究期間 |
2007~2009 |
| 研究担当者 |
津本欣吾
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| 発行年度 |
2012 |
| 要約 |
トラフグ伊勢・三河湾系群の初期生態に関する知見を得るため、伊勢湾西部砂浜海岸で採集したトラフグ稚魚の消化管内容物を分析し、同海域におけるトラフグ稚魚の食性を明らかにした。
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| 背景・ねらい |
トラフグ伊勢・三河湾系群は静岡県、愛知県、三重県の延縄、小型底曳網によって漁獲される重要な漁業資源である。漁獲量は不安定で、親魚量と加入量との間に明瞭な関係性が見いだせないことから、親魚量以外に加入の良否を決める要因の解明が望まれている。しかし、その加入量を左右すると考えられる幼期の生態的知見、特に浮遊期仔魚~稚魚期の知見は少ない。そこで、同資源の生育場である伊勢湾内で採集された稚魚について、消化管内容物を分析し、その食性を明らかにした。
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| 成果の内容・特徴 |
- 消化管内容物の分析には、2008年6月4日及び10日に、伊勢湾内の三重県鈴鹿市白子海岸において採集した113個体(11.6~28.5mm)を用いた(図1)。
- 分析の結果、消化管が空の個体はなく、すべての個体において何らかの餌生物が消化管から認められた。
- 分類群別の出現頻度(ある生物を補食している個体の全個体に対する割合)は、高い順に端脚類88.5%、十脚類58.4%、多毛類51.3%、昆虫類43.4%で、多様な種類の餌生物を複合的に利用していた。
- 消化管内から見出された代表的な生物種は、端脚類のドロクダムシ属、十脚類ではカニ類のメガロパ幼生、多毛類ではスピオ科、ウロコムシ科、サシバゴカイ科、昆虫類ではハエ類の成虫などであった。
- サイズによる顕著な餌生物の転換はみられなかったが、成長とともに多毛類の出現頻度が低下し、十脚類、昆虫類の出現頻度が増す傾向がみられた。
- 摂餌状況から、同所はトラフグ稚魚にとって良好な餌環境にあると考えられた。
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| 成果の活用面・留意点 |
加入量変動の要因究明において、加入初期の生残に係る情報として利用できる。また、稚魚期の食性は種苗生産期の餌料内容を検討するうえでも有益な情報となる。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 研究内容 |
http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4207&YEAR=2012
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| カテゴリ |
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