タイトル | 小麦粉のアミロース低減に有効な変異型のWxタンパク質Wx-A1i |
---|---|
担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 作物研究所 |
研究期間 | 2009~2011 |
研究担当者 |
山守 誠 山本和貴 |
発行年度 | 2011 |
要約 | アミロース合成にかかわる小麦の新たな変異型Wx-A1iタンパク質により、澱粉のアミロース含量はおよそ7%まで低下する。その結果、澱粉の膨潤度や糊化液の透明度が大きくなり、ラピッドビスコアナライザーによる澱粉の糊化特性値である最高粘度は高まり、最終粘度は低下する。 |
キーワード | 小麦、澱粉、低アミロース、Wxタンパク質 |
背景・ねらい | 小麦粉の主成分は澱粉であり、アミロペクチンとアミロースより成る。澱粉のアミロース含量は小麦粉の特性を左右し、加工適性や製品の食感に関わる。一方、アミロースは澱粉合成酵素の一種であるWxタンパク質によって合成され、この酵素には変異型が知られている。 パン小麦(AABBDDゲノム)の近縁種であるデュラム小麦(AABB)の一系統KU9259 (京都大学が保存)において、Wx-A1タンパク質の減少を見出し、その後、これは対立遺伝子Wx-A1iによると推定した。そこで、KU9259とモチ小麦を交配し、遺伝子Wx-A1iがコードする変異型Wxタンパク質(Wx-A1iタンパク質)をパン小麦へ導入して、変異型Wxタンパク質のみを保有する小麦実験系統「Wx-A1i」を選抜し、アミロース含量や澱粉の特性に対してどのような影響があるかを明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nics/2011/112d0_10_13.html |
カテゴリ | 遺伝資源 加工適性 小麦 |