タイトル | モモ果実では、軟化に伴い、可溶化する高分子ペクチン複合体が増大する |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹研究所 |
研究期間 | 2008~2011 |
研究担当者 |
羽山裕子 吉岡博人 立木美保 中村ゆり |
発行年度 | 2011 |
要約 | 収穫後のモモ果実では、軟化に伴い、可溶化する高分子ペクチン複合体量が増大する。この現象は、エンド型ペクチン分解酵素(endo-PG)活性を持つ溶質モモと持たない不溶質モモに共通して認められることから、endo-PGは関与しないと推定される。 |
キーワード | モモ、細胞壁、ペクチン、軟化 |
背景・ねらい | 果実の硬さは主に果肉の細胞壁の強度によって決定される。モモ果実では、軟化に伴って細胞壁のペクチンが大量に可溶化することから、このことが軟化の要因とされる。ペクチンは、ホモガラクツロナン(HG)を始め,複数の異なる構造を含む高分子複合体として存在している。モモにはHGを分解する酵素(endo-PG)活性を持つ溶質モモと持たない不溶質モモがあり、両者の軟化程度の違いは本酵素によるものとされている。しかし、不溶質モモでも徐々に軟化することから、モモ果実の軟化にはendo-PG以外の要因が関与していると考えられる。そこで、溶質モモと不溶質モモの果実について、収穫後の軟化に伴う細胞壁多糖類の変化を解析し、endo-PGの有無に関わらず起こるモモ果実の軟化機構の一端を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/fruit/2011/142a0_10_03.html |
カテゴリ | 品種 もも |