タイトル | 成熟培地へのメラトニン添加は、ウシ未成熟卵子の体外成熟率を向上させる |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所 |
研究期間 | 2009~2011 |
研究担当者 |
下司雅也 ソムファイ タマス 金田正弘 平子 誠 永井 卓 モハメド エライ |
発行年度 | 2011 |
要約 | 無血清体外成熟培地への10~50ng/mlのメラトニン添加は、ウシ卵子の核成熟、卵丘細胞の膨化を促進するとともに、成熟卵子のミトコンドリアの分布パターンを変化させ、活性酸素量を減少させる。 |
キーワード | メラトニン、体外成熟、ミトコンドリア、活性酸素、ウシ卵子 |
背景・ねらい | 体外成熟卵子の利用は部分的にすでに実用の段階に至っているが、体外成熟卵子の能力は体内で成熟した卵子には及ばない。生体内と同等の能力を有する卵子を作成する技術が開発できれば、低コストで効率的な体外受精卵の生産が可能となる。体外培養において、卵子は活性酸素等にさらされており、抗酸化物質を培養液に添加することにより、未成熟卵子の成熟率や胚の発生率が向上することが報告されている。メラトニンは、日周期や季節繁殖をつかさどるホルモンであるが、ヒト等の卵胞液中に高濃度に存在することが報告されており、抗酸化作用とともにレセプターを介した作用により、未成熟卵子の成熟率を高める可能性が考えられる。 以上のことから、ウシ卵丘細胞・卵子におけるメラトニンレセプターやメラトニン合成にかかわる酵素の遺伝子発現をあきらかにするとともに、体外成熟培地にメラトニンを添加し、核の成熟率、卵丘細胞の膨化の程度、ミトコンドリアの分布や活性、成熟卵子の活性酸素量等に及ぼす影響をあきらかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nilgs/2011/130c0_10_03.html |
カテゴリ | 低コスト 繁殖性改善 |