豚におけるセンダイウイルスベクターを用いたインフルエンザウイルス共通抗原に対する抗体応答の誘導

タイトル 豚におけるセンダイウイルスベクターを用いたインフルエンザウイルス共通抗原に対する抗体応答の誘導
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所
研究期間 2008~2012
研究担当者 彦野弘一
宮崎綾子
真瀬昌司
西藤岳彦
発行年度 2012
要約 M2遺伝子を組み込んだ遺伝子組換えセンダイウイルスベクターを豚に筋肉内投与することにより、豚、鳥、人インフルエンザウイルスに共通するM2抗原に対する抗体応答を誘導することができる。
キーワード センダイウイルスベクター、豚、ワクチン、インフルエンザ、M2抗原
背景・ねらい 豚において豚、鳥、人インフルエンザウイルスの共感染を抑えることは、パンデミックを起こす可能性のある遺伝子再集合体の出現を防ぐために有効である。M2抗原は豚、鳥、人インフルエンザウイルスの間で抗原性が保存されているため、どのようなインフルエンザウイルスにも効果のある“ユニバーサルワクチン”の抗原として研究が進められている。しかし、M2抗原は免疫原性が低く、抗体応答を起こすことが難しい。本研究では、センダイウイルスベクターを用いて、豚においてM2抗原に対する抗体応答を起こすことができるか否かを検討する。
成果の内容・特徴
  1. H5N1亜型鳥インフルエンザウイルス由来のM2遺伝子を組み込んだ遺伝子組換えセンダイウイルスベクター(SeV/∆F/H5N1M2)を作製する。
  2. SeV/∆F/H5N1M2を5週齢の豚に4週間隔で2回筋肉内または経鼻投与したところ、筋肉内投与した豚において有意なM2抗原特異的抗体の産生が認められる(図1)。
  3. SeV/∆F/H5N1M2によって産生される抗体は、鳥、豚、人インフルエンザウイルス由来M2抗原に対して交差反応する(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. センダイウイルスベクターを用いることにより、豚において免疫原性の低い抗原に対する抗体応答を起こすことができる。
  2. SeV/∆F/H5N1M2で免疫した豚を用いた攻撃試験を行うことにより、SeV/∆F/H5N1M2のワクチンとしての有効性を評価する必要がある。
図表1 236073-1.png
図表2 236073-2.png
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2012/170b1_02_09.html
カテゴリ 豚

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