タイトル | 農業水路への外来生物カラドジョウの侵入実態評価法 |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 |
研究期間 | 2011~2012 |
研究担当者 |
小出水規行 森 淳 渡部恵司 竹村武士 |
発行年度 | 2012 |
要約 | 水路の環境保全に向けて、在来ドジョウに対する外来カラドジョウの個体数の比に基づき、外来生物の侵入実態を評価する手法である。体形から見分け難い両ドジョウの種決定には簡易な判別式を利用でき、広報用パンフレットに従って簡単に行うことができる。 |
キーワード | 判別関数式、農業水利施設、生物多様性 |
背景・ねらい | 農業水路の環境を保全するには、生物多様性国家戦略の第3の危機としても謳われているように、外来生物対策にも目を向ける必要がある。これまで水路に生息する外来生物としては、バス類やカワヒバリガイ等の問題が顕在化し、駆除や拡散防止策についての調査研究が進められている。しかし、外来のカラドジョウ(以下,本種)もまた分布を全国的に拡大する傾向にあるにもかかわらず、その実態については明らかにされていない。 我が国在来のドジョウ(図1上)は、水路の生態系を支える主要種となり得るが、環境省版第4次レッドリストに情報不足(DD)として新たに掲載され、今後の動向に留意する必要がある。一方、ドジョウと体形が似る本種(図1下)は東北~四国の23都県で確認され、要注意外来生物として指定されている。 本種は冬場でさえ水路の特定箇所に集中しない等の特徴を持ち、ドジョウよりも大きく移動するため、鳥類の餌にもなりにくい等の可能性がある。 本種は将来的にドジョウの生息を脅かす恐れがあり、生態系の撹乱を導く可能性がある。そこで当研究では、水路内へのカラドジョウの侵入実態について簡易に評価する手法を開発する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2012/411b0_01_61.html |
カテゴリ | 評価法 水管理 |