タイトル | 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛では内臓廃棄個体の発生率は極めて低い |
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担当機関 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2011~2012 |
研究担当者 |
中村好德 金子 真 林 義朗 山田明央 |
発行年度 | 2012 |
要約 | 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛は代謝疾患を発症しにくく、内臓廃棄個体の発生率が0%と慣行肥育(畜舎で牛を飼養し配合飼料を多給する肉用牛生産方法)される褐毛和種去勢雄牛および黒毛和種去勢雄牛の発生率(41%および47%)と比べて極めて低い。 |
キーワード | 褐毛和種、周年放牧肥育、肉用牛、内臓廃棄率 |
背景・ねらい | 肉用牛生産の生産物として、牛肉の他に肝臓や腸などの畜産副生物がある。通常、これらの畜産副生物は屠畜後の獣医師の判断により、疾病などが確認されると部分廃棄や全部廃棄などの処置が取られる場合がある。日高ら(1997)によると北海道(十勝)のホルスタイン種去勢雄牛(16,226頭)を調査した結果、何らかの疾病を有し、内臓を部分廃棄される牛は57%であり、その中でも肝臓疾患牛は32%であった。また、内臓廃棄の端緒となる第一胃不全角化症の発症は、粗飼料割合の増加により抑制できると考えられている(北海道酪農畜産協会 2006)。従って、温暖な西南暖地で可能な周年放牧肥育は、放牧による運動や粗飼料摂取割合の増加などにより、内臓廃棄の発生率の低減が期待できる。 本研究ではこれまでに明らかにされていない周年放牧肥育牛の内臓廃棄の発生率(特に代謝疾患に起因するもの)について調査し、慣行肥育牛と比べることにより放牧飼養による牛体への効果を検討する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2012/120d3_01_26.html |
カテゴリ | イタリアンライグラス 寒地 出荷調整 トウモロコシサイレージ 肉牛 乳牛 |