植食性魚類ノトイスズミを効率良く刺網で漁獲する方法

タイトル 植食性魚類ノトイスズミを効率良く刺網で漁獲する方法
担当機関 (独)水産総合研究センター 水産工学研究所
研究期間 2010~2014
研究担当者 桑原久実
梶原瑠美子
発行年度 2014
要約 植食性魚類に食害対策を進めるため、植食性魚類が蝟集したところを刺網などで効率良く漁獲する手法開発を実施している。長崎県壱岐市のノトイスズミについて調査し、冬期(水温15度以下)になると消波ブロック(20トン程度)に千尾規模で蝟集し、このノトイスズミの周辺に刺し網(目合い4寸)を設置することにより初瀬では345尾漁獲することができた。沼津、和歌でも漁獲することに成功した。
背景・ねらい 魚の食害対策について、具体的な方向性と実用的な対策を示すことが、緊急の課題となっている。筆者は、まず、植食性魚類の密度を下げることが重要と考え、植食性魚類の生態的な分布特性から蝟集や分散する情報を取得し、蝟集したところを刺網などで効率良く漁獲する方法を検討している。本研究は、植食性魚類の1つであるノトイスズミについて、長崎県壱岐市の消波構造物周辺に蝟集する情報を得ると共に、これらを効率良く漁獲する試験を行った。
成果の内容・特徴 本調査を行った結果、次の事項が明らかとなった。

1)長崎県壱岐市に設置された消波構造物において、ノトイスズミ成魚の蝟集・分散特性を把握した。 2)水温が15度より高いと分散、低いと蝟集する傾向にあった。蝟集は、多い場合、3000尾程度と大きな規模であった。3)大きな消波ブロック(約20トン)の方が小さなものより蝟集が多く見られた。 4)この蝟集したノトイスズミの周囲(初瀬漁港の消波構造物)に刺し網(目合い4寸)を設置し、漁獲することに成功した(設置19時間で345尾)。混獲率は非常に少ない。 5)壱岐市沼津地区、和歌地区になる消波構造部において同様な試験を行い、漁獲に成功した。
成果の活用面・留意点 植食性魚類を積極的に漁獲する手法に関する具体的に明らかにしてマニュアルを作成し、現在、水産庁事業で実施されている多面的機能発揮事業などで漁業者が活用できるようにする必要がある。 
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図表2 236857-2.jpg
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図表4 236857-4.jpg
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=4738&YEAR=2014
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