タイトル | アリの触角で情報伝達物質を輸送する新型タンパク質を発見 |
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担当機関 | (独)農業生物資源研究所 |
研究期間 | 2012~2014 |
研究担当者 |
山崎俊正 土屋渉 藤本瑞 宮澤光博 石橋純 石田裕幸 藤井毅 石川幸男 松山茂 |
発行年度 | 2014 |
要約 | 働きアリの触角から、情報伝達物質に特異的に結合して輸送する新規タンパク質(アリNPC2)を発見した。このタンパク質を標的とすることで、害虫のアリ以外には作用しない、安全で環境に優しい農薬の開発につながると期待される。 |
キーワード | アリ、情報伝達物質、輸送タンパク質、交信かく乱剤、構造ベース創農薬 |
背景・ねらい | アリは世界中に広く分布する昆虫である。人家の近くにも棲む身近な生き物だが、主に不快害虫として、また種によっては農業害虫として、防除の対象にもなっている。 アリは集団(コロニー)で生活する真社会性昆虫で、少なくとも500種類近くの情報伝達物質を識別して利用していると推定される。アリは情報伝達物質を触角で検出する。触角で受け取られた情報伝達物質は、輸送タンパク質によって目的の細胞に存在する化学感覚受容体タンパク質まで配達され、情報を伝える(図2)。情報伝達物質の多くは難水溶性で、単独では感覚子リンパ液中を通過することができない。そこで、情報伝達物質輸送タンパク質の機能を阻害できれば、交信をかく乱してアリを防除できると考え、本研究に取り組んだ。 これまでにアリの情報伝達物質輸送タンパク質としては、匂い物質結合タンパク質(OBP)や化学感覚子タンパク質(CSP)が報告されている。ただし、個々のOBPやCSPは数種類の情報伝達物質しか運ばず、また合計で30種類程度しかない。そのため、OBPとCSPだけでは全ての情報伝達物質の輸送をカバーすることはできず、未知の輸送タンパク質が多数あると推測された。そこでまず、アリの新たな輸送タンパク質の探索を行い、続いて、その分子機構を解析した。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
図表5 | |
図表6 | |
研究内容 | http://www.nias.affrc.go.jp/seika/nias/h26/nias02607.html |
カテゴリ | 病害虫 害虫 農薬 防除 薬剤 輸送 |