| タイトル |
アワビモと針型珪藻を併用したエゾアワビ採苗技術の開発 |
| 担当機関 |
(国)水産総合研究センター 東北区水産研究所 |
| 研究期間 |
2012~2014 |
| 研究担当者 |
松本有記雄
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| 発行年度 |
2015 |
| 要約 |
エゾアワビ浮遊幼生に対する着底誘引効果が高い緑藻Ulvella lens(アワビモ)と初期稚貝の好適餌料であるCylindrotheca closterium(針型珪藻)を併用した低コスト、かつ餌料環境が整った採苗板の開発を行った。従来法の1つであるアワビモ粘液板よりも低いものの、新規採苗板の着底変態率は平均68%と比較的高い値を示し、事業規模での生産に十分耐えうることが示された。
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| 背景・ねらい |
採苗板上に付着する微細藻類は自然繁茂したものに依存するため、着底・変態や餌料に適さない微細藻類が繁茂することがたびたび起こる。着底変態率と餌料環境を安定化させるためのひとつの道筋は、着底変態や餌料として好適な微細藻類を計画培養して飼育に用いることである。これまでの研究で、Cylindrotheca closterium(針型珪藻)が稚貝の成長と生残を向上させることが分かっているが、本種は稚貝に対する着底誘引効果が低いという欠点がある。稚貝の匍匐粘液と緑藻Ulvella lens(アワビモ)は幼生に対する着底変態誘引能が高いため、生産現場ではアワビモの上に成長した稚貝を這わせた板が使われることが多い。しかし、この手法は大量の稚貝を板上に這わせた後に、その稚貝を採苗板からはがすという労力が必要となる。そこで、アワビモを着底基質として計画培養して、そこに単種培養した針型珪藻を餌料として付着させた、低コストかつ餌料環境が整った新規採苗板を開発した。
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| 成果の内容・特徴 |
従来法の1つであるアワビモを計画培養した板に稚貝の匍匐粘液をつけた板(アワビモ粘液板、n = 5、図1a)とアワビモ板に針型珪藻を付着させた板(アワビモ針型珪藻板、n = 7、図1b)の着底変態率(板に着底して稚貝に変態した幼生数/水槽に投入した幼生数×100)を比較した。結果、アワビモ針型珪藻板の着底変態率はアワビモ粘液板には劣るものの平均68%と比較的高い値で(図2)、新規採苗板は事業規模で用いることができると考えられた。
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| 成果の活用面・留意点 |
アワビモを単独で用いた場合でも事業規模に耐えうる採苗率が得られることが分かり、岩手県の種苗生産現場の一部で本技術の導入が始まっている。針型珪藻を用いて稚貝を飼育したところ、稚貝の成長率が良くなる一方で、稚貝が大量に摂食するため、板上の針型珪藻が消失することがたびたび起こることが確認された。そのため、針型珪藻を大量に採苗板に付着させる技術の開発が必要である。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 研究内容 |
http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5103&YEAR=2015
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| カテゴリ |
低コスト
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