タイトル | 東海において秋播性小麦品種「さとのそら」の早播栽培は凍霜害の危険性が低い |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター |
研究期間 | 2013~2016 |
研究担当者 |
谷尾昌彦 建石邦夫 中園江 渡邊和洋 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 東海において、秋播性の小麦品種「さとのそら」の早播栽培(11月上旬播種)は、節間伸長開始期が遅く、早春の凍霜害の危険性が低い。「さとのそら」は標準播栽培(11月中旬播種)に加えて早播栽培が可能であり、春播性品種に比べて播種適期が長い。 |
キーワード | 小麦、秋播性、早播、節間伸長開始期、凍霜害 |
背景・ねらい | 温暖地において、小麦(Triticum aestivum L.)の播種は、降雨に影響されるため、生産者の作付規模の拡大に伴って、長期間にわたる傾向がある。しかし、早播過ぎる場合、節間伸長開始期が早まって(幼穂が地上に早く現れて)、早春の凍霜害によって減収する危険性が高い。一方、遅播過ぎる場合、出穂期・成熟期が遅れて、梅雨の穂発芽によって品質低下する危険性が高い。したがって、小麦の安定生産のためには、小麦品種の播種適期を明らかにすることが重要である。春化は平均気温が10°Cを超えると抑制される(中条1966)ことから、低温要求性の大きい秋播性品種の早播栽培は、出芽後の気温が高い期間は春化が抑制され、幼穂形成始期および節間伸長開始期は早まらず、早春の凍霜害の危険性は高くないと推察される。そこで、東海で普及が進んでいる秋播性の新品種「さとのそら」について、東海で栽培されている春播性と秋播性の品種ならびに春化反応性遺伝子の準同質遺伝子系統と発育ステージの早晩性について比較を行い、11月上旬の早播栽培の可能性を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2016/carc16_s01.html |
カテゴリ | 小麦 新品種 水田 施肥 低温要求性 播種 品種 輪作 |