タイトル | リナロールを高含有化した遺伝子導入オレンジはカンキツかいよう病菌の生育を抑制する |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 |
研究期間 | 2014~2016 |
研究担当者 |
島田武彦 遠藤朋子 Ana Rodriguez 藤井浩 後藤新悟 藤川貴史 Leandro Pena 大村三男 |
発行年度 | 2017 |
要約 | カンキツかいよう病に罹病性の'ハムリン'オレンジにリナロール合成酵素遺伝子を導入した遺伝子組換え体の葉では、カキツかいよう病菌を接種しても生育が著しく抑制される。 |
キーワード | 香気成分、抵抗性、遺伝子組換え、カンキツ、抗菌活性 |
背景・ねらい | 近年、国内のカンキツ園地では、消費者の多様なニーズに応えるため、カンキツかいよう病に比較的強いウンシュウミカン(Citrus unshiu Marc.)に代わって、かいよう病に弱いオレンジ類を育種親系統に持つ中晩柑類の導入が進んでいる。今後の温暖化の進行によりカンキツかいよう病被害の深刻化が懸念されるため、栽培労力の低減や生産コストの削減に向けて、カンキツかいよう病抵抗性を持つ新品種の開発が期待されている。これまでの研究で鎖状テルペンのリナロールがカンキツかいよう病菌(Xanthomonas citri subsp. citri)や緑かび病菌(Penicillium digitatum)などに抗菌活性を示し、カンキツかいよう病に圃場抵抗性を持つポンカン等のカンキツ類で高含有されていることを明らかにしている。カンキツかいよう病に罹病性の'ハムリン'オレンジ(Citrus sinensis Osbeck)にリナロール合成酵素遺伝子を導入した遺伝子組換え体を作成し、リナロールの含有量がカンキツかいよう病抵抗性に対する影響を評価する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nifts/2017/nifts17_s15.html |
カテゴリ | 育種 温州みかん かき コスト 新品種 抵抗性 抵抗性遺伝子 病害抵抗性 ぽんかん その他のかんきつ |