タイトル | ウンシュウミカンにおける着花数予測技術の開発 |
---|---|
担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 |
研究期間 | 2010~2017 |
研究担当者 |
西川芙美恵 岩崎光徳 深町浩 遠藤朋子 |
発行年度 | 2017 |
要約 | ウンシュウミカンの11月の春枝茎組織におけるCiFT発現量から翌春の花の数を前もって推しはかることができる。本技術は、採ったあと72時間程度の冷蔵輸送した枝を用いても、翌春の花の数を推しはかることができる。 |
キーワード | ウンシュウミカン、FT、CiFT、花、着花予測 |
背景・ねらい | カンキツは、果実が多く着いていると翌春の花の数(果実)が少なくなり、それにともなって不作になる。逆に、果実の数が少ない樹では、翌春の花の数、果実の数が多くなり豊作になる。このような特性から、花および果実の数が毎年不安定になる傾向にある。カンキツ栽培では、この特性によって毎年の生産量が大きく変化し、市場への供給量や単価、品質が毎年変化する。現在までに冬季のジベレリン散布や葉を取り除く摘葉処理などの花を少なくする技術が開発されている。これらの技術は、花芽を目視で確認することができない冬季に翌春の花の数を予測できてはじめて利用することが可能となる。現状では、翌春の花の数が分からないため、開発された技術を用いて生産量を安定させることができていない。 近年の研究から、花芽分化の重要な遺伝子のひとつであるFLOWERING LOCUS TのカンキツホモログCiFTの発現が花芽分化と深く関わっていることが明らかになっている。このため、CiFTの発現量を花芽分化の程度を知る目印として使うことで翌春の花の数を前もって推しはかることができると考えられる。そこで本研究では、11月のCiFT発現量が翌春の花の数とどのような関係にあるかを調査し、CiFT発現量によって翌春の花の多少を予測することができるかを明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nifts/2017/nifts17_s02.html |
カテゴリ | 温州みかん 栽培技術 輸送 その他のかんきつ |