日本産クワコの遺伝的多様性の日本列島全域にわたる評価

タイトル 日本産クワコの遺伝的多様性の日本列島全域にわたる評価
担当機関 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門
研究期間 2016~2017
研究担当者 行弘研司
河本夏雄
冨田秀一郎
阪口洋樹
伊藤雅信
発行年度 2017
要約 日本のクワコ自然集団は714bpのミトコンドリアCOI断片上の3SNPサイト上の変異をもとに4分割される。
キーワード クワコ、COI、SNP、遺伝的多様性
背景・ねらい 遺伝子組み換えカイコの生物多様性影響評価の対象であるクワコについて日本列島に全域にわたる遺伝的多様性を評価することを目的とする。
成果の内容・特徴
  1. 図1で示した101地点(集団)から採集された7708個体から得られたミトコンドリアCOI断片(714bp)の塩基配列を決定する。
  2. 714塩基中135サイトが多型的であり、このうち325番目の塩基サイトが最も多様性に富み(SNP325)、これに156番目(SNP156)と666番目(SNP666)が続く。3サイト毎に集団間の多型のパターン(アリル頻度)は異なる(図2)。
  3. これらのサイトの対立遺伝子の組み合わせにより日本列島のクワコ集団は4領域に分割される(図3)。
  4. 対象となった7708COI塩基配列にはカイコの由来の配列は検出されない。
成果の活用面・留意点
  1. 本研究で得られたクワコの遺伝的多様性に関する分子生態学的データは遺伝子組換えカイコの生物多様性影響評価を行う際に行政当局により使用される資料となる。
  2. クワコ地域集団間の遺伝的差異に関するデータは日本列島の生息する昆虫種の系統地理のモデルケースとして利活用できる。
研究内容 http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2017/nias17_s19.html
カテゴリ カイコ

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