タイトル | 園芸用施設への微小害虫の侵入を抑制する新防虫ネット |
---|---|
担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門 |
研究期間 | 2016~2018 |
研究担当者 |
石井雅久 奥島里美 森山英樹 櫻井民人 久保田健嗣 大西純 後藤英司 彦坂晶子 内田剛人 石井真吏 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 微量の薬剤が網糸に練り込まれている新開発の防虫ネットは、微小害虫に対する忌避効果がある。虫がネットに直接触れると薬剤を感知し、長時間留まり続けることができない。また、目合いは0.75mmであるが、従来品よりも糸径が細く、1.0mm目合いのネットと同等の通気性を有する。 |
キーワード | 防虫ネット、微小害虫、化学的忌避効果、施設園芸、高温抑制 |
背景・ねらい | 防虫ネットはポリエチレンを主材料とする糸で織られた資材であり、防除対象とする害虫の大きさよりも糸間の目合いを小さくすることにより、害虫の侵入を抑制する。これまでの園芸施設では、一般的に0.6~0.8mm目合いの防虫ネットが用いられてきた。しかし、近年、コナジラミ類やアザミウマ類などの微小害虫が媒介するウイルス病による園芸作物への被害が大きな問題となっており、これら微小害虫の侵入を抑制するには、従来よりも目合いの小さな0.4mm以下の防虫ネットを適用することが推奨されている。一方、園芸施設の大規模化や太陽光利用型植物工場の普及が進み、夏期を含めた施設の周年利用のニーズが高まっている。しかし、5~9月にかけての高温期に目合いの小さな防虫ネットを展張すると、施設の自然換気量が減少するため室内の気温が上昇し、作物の生育・収量は低下する。さらに、農作業者の温熱負荷が高まり、熱中症の発生のリスクも高まる。そこで、本研究では園芸施設への微小害虫の侵入を抑制する能力と、園芸施設の高温抑制に資する通気能力が両立する防虫ネットの研究・開発を産官学連携により進め、新たな防虫ネットの社会実装を目指す。 |
成果の内容・特徴 |
|
成果の活用面・留意点 |
|
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nire/2018/18_035.html |
カテゴリ | 病害虫 害虫 施設園芸 すぐり 大規模化 農薬 微小害虫 防除 薬剤 |