課題名 |
g.暖地・南西諸島の農業を支えるさとうきび等資源作物の低コスト安定生産技術の開発 |
課題番号 |
2008010573 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構
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研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,バイオマス・資源作物開発チーム
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研究期間 |
2006-2010 |
年度 |
2008 |
摘要 |
1)「NiF8」以上の生産性を発揮する株出多収性のさとうきび新品種候補系統「KR96-93」を育成した。「KR96-93」は、脱葉性が良く手刈り収穫の省力化が期待できるため、沖縄県宮古島で普及する予定である。2)黒穂病抵抗性を持つ「KR98-1003」は、多収性が認められ、飼料用さとうきび新品種候補系統として有望であった。飼料用さとうきび「KRFo93-1」を年2回収穫する栽培体系の収量性を評価したところ、既存の年1回収穫体系と同程度の収量性であった。3)収穫期間拡張が製糖システムに与える影響を解明するため、秋収穫品種の導入や収穫時期の変更が製糖工場の生産性に及ぼす影響をシミュレーションできる基本モデルを作成した。さらに、秋収穫のさとうきび品種を導入する効果を数理計画法で評価し、2haのたばこ経営では秋収穫品種の導入により52万円の所得増が期待できることを明らかにした。4)高バイオマス量さとうきび新品種候補系統として「KY01-2043」と「KY01-2044」を選定した。両系統は株出し栽培で極多収で有望であった。5)暖地での新たな利用開発に向けバイオマス生産量の高いエネルギー資源作物を開発するため、エリアンサスの栽培試験を実施し、乾物生産量が優れることを認めた。6)機能性、栄養性を活用した作物素材を開発するために、嗜好性と消化性に優れるスーダン型ソルガム「九州交2~4号」の系統適応性試験を九州各地で実施した。その結果、「九州交3号」が多収で有望であった。
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カテゴリ |
機能性
経営管理
栽培体系
さとうきび
省力化
飼料用作物
新品種
水田
ソルガム
多収性
たばこ
抵抗性
低コスト
品種
輪作
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