課題名 | j.病虫害抵抗性、省力・機械化適性、良食味等を有する野菜品種の育成 |
---|---|
課題番号 | 2008010576 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,レタスビッグベイン研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜育種研究チーム |
協力分担関係 |
お茶の水大学 山口大学 愛媛県農林水産研究所 高知県農業技術センター |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)レタスビッグベイン病に抵抗性で秋まき厳寒期どり作型に適した「フユヒカリ」の品種登録を出願した。また、遺伝子組換えレタス「MiLV-CP-1」のビッグベイン病強度抵抗性はT5、F2およびBC1でも安定して発現することを確認した。2)ミラフィオリレタスビッグベインウイルス媒介菌(Olpidium virulentus)を検出可能な土壌診断技術の開発に向け、本媒介菌の休眠胞子に特異的な抗体を作製することに成功した。ミラフィオリレタスビッグベインウイルス(MLBVV)非伝染株では特定のたんぱく質にアミノ酸置換が生じていることを見出した。また、キュウリ黄化えそ病の弱毒ウイルスの有望株として選定した2株は媒介虫による伝搬性を失っていることを確認した。3)モザイク病(トウガラシマイルドモットルウイルス(PMMoV(P1.2))・青枯病・疫病に複合抵抗性を有するピーマン台木「台パワー」の品種登録を出願した。また、PMMoV(P1.2.3)抵抗性のL4遺伝子を有する「トウガラシ安濃5号」は、青枯病・疫病にも抵抗性を示すことを確認した。4)はくさい中間母本候補として、罹病性品種との交雑後代におけるDNAマーカーよる選抜が可能な根こぶ病抵抗性の「ハクサイ安濃12号」を育成した。5)辛みが少ない根深・葉ねぎ兼用のねぎ新品種候補として良食味かつ短期間で収穫可能な短葉鞘性の「ネギ安濃1号」を育成した。また、「ネギ安濃3号」は強度のさび病抵抗性を示すことを確認し、その抵抗性は不完全優性に遺伝すると推定した。6)民間と共同育成中のアールス系メロン試交F1系統は、高日持ち性で、「アールス雅」等の主要な栽培品種に比べワタアブラムシ・うどんこ病抵抗性に優れることを確認した。7)応力曲線の波形解析に基づく果実物性の定量的評価法が、食感の優れたきゅうりの選抜に利用できることを示した。8)重要病害虫抵抗性に関しては、黄化葉巻病抵抗性台木用トマトのF6世代、うどんこ病抵抗性きゅうりのB4F8世代を、多様な需要への対応では、加工適性として望まれている種なし性と単為結果による省力適性を兼ね備えた細胞質雄性不稔性・単為結果性なすのCMS-BC5系統、イボ無し・高硬度きゅうりのF5、F8世代を選抜した。このほか、グルコシノレートが少ないだいこんS3世代などを1次選抜するとともに、選抜系統のたくあん加工適性について、黄変程度が小さいとの実需者評価を得た。また、機械収穫適性キャベツのF6世代などから直立性に優れる21系統を、養液栽培適性の高い高生産性トマトのF3世代を、いちご循環選抜集団C1S1、C1S0世代から発芽・初期生育、炭疽病抵抗性などをもとにC2S0、C1S1世代を選抜した。9)重要形質の選抜マーカーの開発に向け、ねぎ連鎖地図に100マーカーを新たに追加し、連鎖群と染色体との対応関係を明らかにするとともに、きゅうりSSRマーカーを新たに290個開発し、公開情報を用いて連鎖地図を作成した。 |
カテゴリ | 病害虫 青枯れ病 うどんこ病 黄化えそ病 黄化葉巻病 害虫 加工適性 機械化 キャベツ きゅうり 新品種 水田 台木 だいこん 単為結果 炭疽病 DNAマーカー 抵抗性 とうがらし 土壌診断 トマト なす ねぎ はくさい ピーマン 評価法 品種 メロン 養液栽培 良食味 輪作 レタス わた |