課題名 | j.家畜生産性向上のための育種技術及び家畜増殖技術の開発 |
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課題番号 | 2008010588 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,家畜育種増殖研究チーム |
協力分担関係 |
家畜改良事業団 家畜改良センター 帯広畜産大学 アメリカ農務省ベルツビル農業研究センター 玉川大学学術研究所 茨城県肉用牛研究所 京都大学 信州大学 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2008 |
摘要 | 1)乳牛の長命性の育種価評価のため、在群能力を評価形質として生存時間解析による遺伝的能力推定モデルを検討し、モデルに入れる効果として初産分娩年次季節、地域・産次・乳期、地域・牛群内産次内乳量レベル、農家、種雄牛の5つが適当であることを明らかにした。豚では生産頭数の改良を検討し、初期発育における同腹内の子豚体重のばらつきを評価形質とすることで改良できる可能性を示唆した。さらに、相対希望改良量や最適値のある複数の形質の遺伝的能力評価法を確立するため、血縁情報量の影響を検討し、形質間の重み付け値は、個体とその個体との血縁係数が1/8までの血縁個体の情報が有用であることを明らかにした。2)セイヨウミツバチの自然免疫関連遺伝子と腐蛆病との関連を解明するため、自然免疫関連遺伝子のうち関連性が推測されているアバエシンおよびディフェンシン2について、セイヨウミツバチと抗病性に優れるニホンミツバチのアミノ酸配列を比較した結果、その差は小さく、抗病性の違いは遺伝子配列の差ではなく遺伝子発現の違いによる可能性が高いことを明らかにした。3)鶏の育種素材開発の基盤となるキメラ鶏の作出効率向上のため、レシピエント胚からのPGC除去法を検討し、乳化ブスルファン液を用いることで内在性PGCを効率的に除去でき、またドナーPGCへの悪影響が少ない技術を開発した。4)遺伝子発現を利用した牛の早期妊娠診断技術を開発し、不受胎牛の早期発見により増殖技術の効率化をはかるため、妊娠牛および非妊娠牛の末梢白血球での遺伝子発現を調べた結果、interferon-stimulated gene 15 (ISG15)に加え、Mx1遺伝子とMx2遺伝子の発現量が妊娠牛で高く、妊娠診断への応用が期待できることを明らかにした。 |
カテゴリ | 育種 診断技術 鶏 乳牛 評価法 豚 ミツバチ |