u.中山間・傾斜地における環境調和型野菜花き生産技術の開発

課題名 u.中山間・傾斜地における環境調和型野菜花き生産技術の開発
課題番号 2008010618
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,環境保全型野菜研究チーム
協力分担関係 東京農工大学
徳島県立農林水産総合技術支援センター
愛知県農業総合試験場
香川大学
兵庫県立農林水産技術総合センター
株式会社ベルディ
近畿大学
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 1)天敵ショクガタマバエを利用したバンカー法によるアブラムシ防除対策について、バンカー植物と代替餌アブラムシの最適な組合せを明らかにし、代替餌を接種した5日目以降に天敵を放す方法が次世代確保に有効であることを示した。2)機能性資材の利用技術に関し、紫外線を可視光に変える光質変換被覆資材はアブラムシ被害回避効果および成育促進効果を有し、それぞれの効果は紫外線除去フィルムと同程度であることを明らかにした。3)環境ストレス制御による省力的栽培技術として、いちごでセル成形苗を早期定植する際は、花房出蕾遅延を回避するために定植前の土壌中の残存窒素量を硝酸イオン濃度60mg/kg乾土以下とすべきであること、透湿防水シートによるマルチングが有効であること等を明らかにした。また、いちご高設栽培の培地を気化潜熱を活用して冷却し、収穫の遅延や中休みを回避する技術を開発するため、透湿防水シートの施工方法を開発した。4)土壌微生物相多様化による土壌病害軽減技術を開発するため、植物根の細菌群集構造解析を行うにあたり、細菌DNAを根から抽出する手法としてはガラスビーズで細胞を破砕するビーズ法が適していることを明らかにした。本法は、従来法に比べて迅速かつ簡便、安価にDNAを抽出でき、抽出されたDNAは細菌の16S rDNAのPCR-DGGE解析に供試できる。5)軽労化技術として、有機物の局所施用を行う際に作業機械に取り付けて活用できる速度連動施肥ユニットを開発し、これを畝立て成型マルチャに搭載してレタスの畝内表層施肥同時マルチ被覆を行うと実用的に減肥・省力化できることを示した。6)環境保全型技術の農家への導入条件解明・導入効果評価として、太陽熱土壌処理や防虫ネットトンネル等の一連の開発成果を、中山間地域における小規模多品目野菜経営に導入した事例について解析し、虫害対策技術に対するニーズが非常に大きいこと、これらの技術を導入した栽培事例のうち7割で収量改善につながることを示した。7)きく切り花の一斉収穫体系では、選抜した系統と苗冷蔵処理などこれまでに開発した技術の組合せによる開花斉一化を現地実証するとともに、収穫機の開発を進め、刈り取り・搬送機構に搬出のための機構を組み込んだ。
カテゴリ いちご きく 機能性 経営管理 傾斜地 軽労化 栽培技術 収穫機 省力化 施肥 中山間地域 土壌処理 防除 レタス

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