c.高品質安定生産のための農業気象災害警戒システムの開発

課題名 c.高品質安定生産のための農業気象災害警戒システムの開発
課題番号 2008010622
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,中央研,農業気象災害研究チーム
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 水稲の高温障害発生警戒システムの開発に向けて、1)全国の作柄表示地域別の播種日、移植日、出穂日、収穫日、収量など(昭和44年~平成19年)と基準筆の栽培事例(平成13~17年)を解析し、高温登熟障害発生を予測するための生育モデルおよび登熟不良モデルの構造の概要を決定した。2)高温登熟障害の発生を予測するための水温上昇実験装置を開発した。また、水稲の日長感応の限界照度は太陽仰角で0~-2度であることを明らかにした。3)暖地の水稲作では、温暖化に伴い移植から出穂までの日数は短縮しているが、出穂から登熟までの日数はほとんど変化していないことを栽培暦の経年変化の解析から明らかにした。4)メソスケールモデルの気温予測値から高温不稔の発生状況を推定し、警報としてWeb上に表示するシステムを構築した。 小麦の穂発芽危険度警戒システムの開発に向けて、1)収穫期の穂発芽の危険度を、生理的成熟期までの気温、降雨日数から推定可能な式を作成した。2)播種から出穂までの日数は、過去23年間で全国的に短縮していることを明らかにした。品種の変化による出穂日の前進を地域別に算定したところ、関東から近畿にかけての産地では気温の上昇により作期が短縮している可能性が高いことが示された。3)一等比率は、登熟後期の積算降水量および収穫期の降水量とそれぞれ負の相関を示した。登熟期を平年作から5日前後させても、積算降水量はそれほど減少せず、一等比率の向上は期待できない。東海地方では、収穫期を前進させると収穫期の降水量が大きく減少し、一等比率が顕著に低下する150mm以上の降水量の再現期間が4.4年から6.7年になることを明らかにした。 小麦の赤かび病早期警戒システムの開発に向けて、1)赤かび病の1回目の防除適期(開花期)をアメダス観測値に基づいて予測し、Web上で公開するシステムを構築した。2)赤かび病感染後の濡れ時間が150時間を超すと、濡れ時間に比例してかび毒が蓄積することを明らかにした。 大豆の干害警戒システムの開発に向けて、1)大豆の干害発生を予測する土壌水分予測モデルで問題となる土壌水分の過大評価は、粗大間隙からの排水や土壌の不均一性も考慮した指数関数型貯留量のタンクモデルを用いることにより修正できることを明らかにした。2)大豆の出液量は、蒸散量よりも敏感に水ストレスに反応して変化するため、評価指標に用いれば早期に水ストレスを検出できる可能性があることを示した。3)簡易なかんがい警報器として、土壌の乾燥程度に応じた指示値を日々積算する簡易土壌水分計を開発した。さらに、本器は蒸発計としても利用可能であることを実証した。 栽培適地・適作期判定支援システムの開発に向けて、1)露地野菜の栽培適地判定では、青果物市町村別統計と青果物市況データ、メッシュ気象値を発育段階予測モデルで逆解析して、日別定植面積を推定することを可能とした。本手法により日別定植面積の平年値を推定することで、年々の気象変動に応じた生産量の変動をある程度再現することを可能とした。2)積雪モデルでは、雨雪判別法として気温2.2℃を閾値とする分離関数を、融雪係数として4.6mm/℃を使用することを決定した。
カテゴリ 乾燥 高温対策 小麦 栽培技術 水稲 大豆 播種 品種 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる