j.果樹の育種素材開発のための遺伝子の機能解析及びDNA利用技術の開発

課題名 j.果樹の育種素材開発のための遺伝子の機能解析及びDNA利用技術の開発
課題番号 2008010632
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,果樹ゲノム研究チーム
協力分担関係 静岡大学
東京大学
筑波大学
研究期間 2006-2010
年度 2008
摘要 果樹のゲノム情報の集積に向けて、1)かんきつの44kマイクロアレイを開発するとともに、着果安定性と関連する遺伝子の評価を行った。マイクロアレイやeQTLなどの各種の解析により、カロテノイド代謝などに関連する遺伝子を選抜し、オレンジとうんしゅうみかんで発現量が異なる4クローンを絞り込み、全長遺伝子を単離した。かんきつの種子で高い発現を誘導し、種子での遺伝子発現プロモーターとして利用可能な新規CuMFT1プロモーターを開発した。2)かんきつ、りんご、ぶどうの発現遺伝子情報とシロイヌナズナcDNAとの網羅的比較を行い、オルソログ遺伝子(同祖遺伝子)を抽出してデータベース化した。ぶどうのゲノム情報とももの発現遺伝子情報を利用して、マイクロアレイを設計し、そのアノテーション(機能推定)データベースを作成した。 高密度連鎖地図の作成およびDNAマーカーの開発では、1)19年度までに開発した西洋なし「バートレット」の高密度連鎖地図にSSRマーカーなどを多数追加することにより、231種類の高精度マーカーを含む約600種類のマーカーから構成される高精度標準連鎖地図を作成した。本地図は、染色体基本数(n=17)と同数の連鎖群より構成され、ゲノム全域を網羅している。2)日本なし「巾着」のニホンナシ黒星病抵抗性遺伝子座と連鎖するマーカーを用いてBACクローンを選抜し、汎用性の高い共優性マーカーを開発した。発現遺伝子情報を利用して、多数のSSRやSNPなど高精度マーカーを開発するとともに、中国なし品種「蜜梨」由来の黒星病抵抗性、かんきつのかいよう病抵抗性および無核性に関連するDNAマーカーの獲得と高度化を進めた。3)バイオインフォマティクスによる果樹のゲノム情報の解析と利用を進めるために、各種バイオインフォマティクスツール(「MarkerToolKit」など)のダウンロードサイトを公開した。4)複数品種が原材料として混合されている加工食品のDNAマーカーデータから、加工食品に含まれる原材料品種を推定するソフトウエアを開発した。 早期開花素材の作出と世代促進技術の開発では、1)早期開花性遺伝子を導入した組換え体の後代(BC1)実生約100個体を獲得し、外来遺伝子およびカンキツトリステザウイルス(CTV)抵抗性遺伝子のDNAマーカーによる評価から、目的形質を保持する約20個体を選抜した。
カテゴリ 育種 温州みかん 加工 黒星病 西洋なし 中国なし データベース DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 日本なし 品種 ぶどう もも りんご その他のかんきつ

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