g.きく等切り花の生育・開花特性の解明と安定多収技術の開発

課題名 g.きく等切り花の生育・開花特性の解明と安定多収技術の開発
課題番号 2009013867
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,花き研,生育開花調節研究チーム
協力分担関係 茨城県農業総合センター園芸研究所
香川大学農学部
山形県農業総合研究センター
和歌山県農林水産総合技術センター
長野県野菜花き試験場北信支場
パナソニック電工株式会社 照明事業本部
宮城県農業・園芸総合研究所
愛知県農業総合試験場
広島県立総合技術研究所
熊本県農業研究センター
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)花成関連遺伝子の単離及び発現解析については、キクタニギクから2万種以上(出力300Mbps以上)の発現遺伝子の配列情報を収集し、複数の光受容体並びに花成関連遺伝子のcDNA全長配列を決定した。また、きくの光周性花成制御における鍵段階の1つは、葉でのCsFTL3の発現調節であること、花芽分化に低温を必要とするきく品種では、ジベレリンが花芽形成遺伝子CmFLの発現誘導に必要であり、花芽分化を促進することを明らかにした。さらに、青色光暗期中断による花成抑制の効果は、明期に赤色光が含まれると小さくなることを明らかにした。2)きくの温度応答特性の解明では、スプレーギク主要品種で著しい生育不良の生じない栽培夜温13℃条件において、EOD-heating(明期終了後の加温)が切り花の品質を向上させることを明らかにした。しかし、低温伸長・開花性を有する品種においては定植苗への低温処理(定植前温度処理)を行っても顕著な生育促進効果は見られなかった。3)トルコギキョウ生産で問題となるブラスチングの発生防止技術の開発に向けて、ブラスチングが発生する低光量条件においては、競合枝の切除のみでは完全に開花しないが、サイトカイニン剤及びジベレリン剤を蕾に点滴処理してシンク活性を高めると開花率が向上し、競合枝の切除と組合せるとほぼ100%開花することを明らかにした。このことから、ブラスチングの発生には、光量減少による同化炭素量の減少と花器官形成能の低下の双方が関与することが示された。4)トルコギキョウの覆輪形質は優性であるが、F1の覆輪着色面積率はアントシアニン生合成量が多い紫単色花との後代では著しく高く、フラボノイドのみを生合成する白単色花では低くなったことから、F1の覆輪安定性は交配親のアントシアニン生合成量によって大きく変動することを明らかにした。5)20年度に作成・公開した花き病害の図鑑Webサイトに、新たに21件の病害に関する情報を収録した。6)主に花き研に保存されている15品種・系統を用いて、キク苗腐敗病抵抗性の品種間差異を調査したところ、7品種が中程度の抵抗性、3品種が強い抵抗性を示した。7)キクわい化ウイロイド(CSVd)抵抗性品種「岡山平和」と非抵抗性品種との交雑により得たF1個体にCSVdの接種試験を行い、17個体中5個体で抵抗性を確認し、抵抗性が後代に遺伝することを明らかにした。
カテゴリ 安定多収技術 温度処理 きく 栽培技術 抵抗性 抵抗性品種 トルコギキョウ 苗腐敗病 品種

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