t.家畜排せつ物の効率的処理・活用のための飼養管理システム及び資源化促進技術の総合的検証と新たな要素技術の開発

課題名 t.家畜排せつ物の効率的処理・活用のための飼養管理システム及び資源化促進技術の総合的検証と新たな要素技術の開発
課題番号 2009013888
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,資源化システム研究チーム
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,資源化システム研究北海道サブチーム
協力分担関係 富山県農林水産総合技術センター
住友大阪セメント(株)
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)資源化に適したふん尿分離技術開発において、ふん尿混合型形式の豚舎から排出された活性汚泥をスクリュー型固液分離装置(スクリュー部にテフロン加工、蒸気配管)により固液分離を行うと、燃焼させて工業燃料として用いる脱水ケーキは塩素濃度3,000ppm以下、含水率80%以下、発熱量5,000kcal/kgと低塩素化が図られることを示した。2)資源化に適さない搾乳牛舎からの雑排水処理において、オオカサスゲを植栽した表面流式湿地では、滞留時間の調整により、89%以上の全窒素処理率が得られることを示した。また、伏流式湿地では、従来の横型に対して設置面積が少なくなる縦型を併せた新構造の湿地を考案し、実用化に結びつく処理能力を得た。3)カリウムと窒素の給与を同時に制御し、低カリウム(乾物:0.9%)と低窒素(乾物:13.5%)の飼料を給与することにより、生産性を損なうことなく、相加的に泌乳牛の尿量を約55%減少できることを実証した。4)寒地における省力通年堆肥化技術の開発において、深型発酵槽へのインパクトエアレーションシステムの適応には通気促進を行うための副資材が必要であり、廃ロックウール資材は、従来のおが粉以上の堆肥発酵を促進させる機能を有していることが明らかとなった。また、現地農家で通年堆肥化の実証試験に着手した。5)吸引通気式堆肥化システムにおいて、ポリプロピレン製流通パレットを利用した吸引口と耐圧、耐熱性を強化したドレイントラップの開発により、配管の閉塞を防止でき、通気コストを30%削減できた。6)基質の分解速度が速く、分解率が高いため堆肥化速度が速く、有害残留物の分解も期待できる高度好熱細菌の検索を行い、羊ふんからヘミセルロースの成分であるキシランを分解する新しい高度好熱嫌気性細菌を単離した。本細菌は、国際原核生物分類命名委員会に新科として認定された。
カテゴリ 加工 寒地 コスト 飼育技術 低カリウム 乳牛

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