b.やませ等気象変動による主要作物の生育予測・気象被害軽減技術の高度化と冷涼気候利用技術の開発

課題名 b.やませ等気象変動による主要作物の生育予測・気象被害軽減技術の高度化と冷涼気候利用技術の開発
課題番号 2009013892
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,やませ気象変動研究チーム
協力分担関係 宮城県古川農試
山形大
山形農総研
岩手県立大
賢治の土(株)
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)北日本における夏季天候の周期変動は、熱帯海域の対流活動の影響を大きく受けており、それをもたらすエルニーニョ等の熱帯海水面温度の周期的変動に規定されることを明らかにした。また、最近11年間(1998~2009年)における北日本の夏季気温は4月の月平均気温と高い相関(相関係数:-0.79)があることを明らかにした。2)局地気象数値シミュレーションモデルのパラメータを気象観測結果と比較することよって最適化し、山形県庄内地方の局地強風である「清川ダシ」の空間構造を的確に再現することに成功した。農地等の緑地がヒートアイランドのような異常高温を緩和する効果を再現できる「気候緩和機能評価モデル」に気候シナリオモデルデータを導入することで、2030年代及び2070年代の気候条件下における土地利用改変による気候緩和シミュレーションを可能にした。3)イネ葯が穂ばらみ期の冷温にさらされたときに高まると予想される活性酸素ストレスを除去することにより、耐冷性の向上が可能かどうかを実証するため、20年度に引き続き、イネ葯において冷温に応答して発現が上昇するプロモーターに活性酸素消去酵素遺伝子を連結して導入した形質転換体イネを作出した。さらに、遺伝子発現や耐冷性を検証する自殖後代を得るため世代促進を行い形質の固定した転換体を得た。4)水稲の低温障害軽減技術を開発するため、複数県において、幼穂形成期までポットで栽培し、幼穂形成期の1~3週間前の水温を制御することにより、ほ場条件においても当該水温が穂ばらみ期耐冷性に影響を与えることを確認した。栄養成長期の高温処理により整粒歩合が約17%減少したことから、高温登熟障害には栄養生長期の温度履歴が影響することを確認した。ほ場における高温処理装置を用いた昼夜25℃の高温処理で約20%の白未熟粒(高温障害)が発生することを明らかとしたが、気温の低くなった8月中旬以降では、本装置を用いても高温障害を発生させる高温を再現できなかった。5)20年度に開発した将来の葉いもち感染好適条件を予測する予測型BLASTAMとアメダスデータを用いて現在の感染好適条件を推定し、葉いもち病の流行開始期等を予測するBLASTAMの両方がGoogleマップ上で稼働するGoogle-BLASTAM(完成版)を開発した。これと水稲生育予測モデルを導入したGoogleマップウェブシステムを構築し、携帯電話端末を用いたモニターユーザーとの情報交換試験を開始した。
カテゴリ いもち病 高温対策 生育予測

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