ア 生産性向上による農業構造改革の加速化に寄与する農業機械・装置等の開発

課題名 ア 生産性向上による農業構造改革の加速化に寄与する農業機械・装置等の開発
課題番号 2009013973
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,生産システム研究部
農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,園芸工学研究部
農業・食品産業技術総合研究機構,生物系特定産業技術研究支援センター,畜産工学研究部
協力分担関係 北海道立十勝農試
青森県産技セ
福島県農総セ
佐賀県農試研セ
鳥取大学
家畜改良センター
研究期間 2006-2010
年度 2009
摘要 1)植付苗量制御田植機では、苗量制御の効果を実証するとともに、市販機に対応する制御方法への改造等を行い、実用化の見通しを得た(23年度に市販化予定)。複合耕うん装置では、開発した機構とレーザ光制御方式を応用した試作装置について、段差が残るほ場で試験を行い、耕盤の均平度が標準偏差0.7cm、±1cmを超える範囲は10%以下と高精度かつ安定した作業が可能であった。汎用水稲直播機では、開発した高速点播機構を搭載した試作2号機を供試してほ場試験を行い、作業速度1.5m/sで円滑に稼働することを確認した。コンバインの稼働時間拡大では、送塵弁開度制御機構とフッ化樹脂コートを施した揺動選別機構を備えた2条刈り自脱コンバインについて、通常の稼働時間を前後1時間ずつ拡大できることを実証するとともに、コスト低減効果を試算し、実用化の見通しを得た(22年度に市販化予定)。大規模営農支援システムでは、記録装置の試作を行うとともに、GISを利用した農作業履歴管理システム(FARMS)について、大規模営農での利用に必要な機能を追加し、操作性を改善した。馬鈴しょのセパレータ試作2号機は、慣行に比べ収穫時の土塊石礫混入量が大幅に減少し、作業時間は30~50%減となり、収量・品質も輸入機と同等であることを確認した。てん菜用高精度播種機構では、試作1号機の実証試験を行い、出芽率は平均85%と良好であることを確認し、クラスト対策を図った普通畝幅対応の2号機を試作した。2)加工・業務用キャベツ収穫機では、試作1号機の改良により無損傷収穫割合は86%に向上し、搬送収容装置を備えた2号機を試作した。キャベツ箱詰め装置では、搬送トレイを楕円形状にした試作2号機を製作し、扁平球品種(1箱8玉入り10kg)を1箱当たり38秒で自動箱詰めできることを確認した。高機動型果樹用高所作業台車では、機能モデル機をベースに4輪操舵が行える試作1号機を製作し、りんごの摘果・葉摘み・収穫の作業で機能モデル機より作業能率が向上することを確認し、さらに操舵回数が少なくなるよう改良した2号機を試作した。たまねぎ調製装置では、青切及び乾燥たまねぎを供試して試作1号機の現地試験と改良を行い、根葉切り機構を改良した2号機を試作した。高効率ネギ調製機では、回転ノズルを組み込んだ試作機を製作し、現地試験に供試し、慣行固定ノズルと比べ、皮むき作業能率が20%向上し、空気使用量も1/3に低減できることを確認し、実用化の見通しを得た(22年度に市販化予定)。3)高能率調製機としての可変径式TMR成形密封装置試作1号機の性能は、ベール直径約0.9~1.1m、質量430~690kgの範囲であり、ベール質量の可変範囲を拡大するためにプレスローラの可動範囲を広げた試作2号機を製作した。4)機構の簡素化・省エネルギー化を目的とした脱穀機構として、試作したくし状のこぎ歯を備えた室内脱穀試験装置で試験を行い、得られたデータを基に、ほ場作業が可能なコンバイン試作1号機を製作した。キャベツの移植機構の簡素化では、機械適応性の高いキャベツマット苗の栽培管理条件を明らかにするとともに、田植機の植付爪等を改良し、作溝器、鎮圧輪等を装備した移植機構を試作し、欠株率9%の作業精度を確認した。
カテゴリ 加工 乾燥 管理システム 機械化 キャベツ 栽培技術 市販化 収穫機 省エネ・低コスト化 水稲 大規模営農 たまねぎ 低コスト ねぎ 播種 品種 りんご

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる