a.農産物や加工食品の簡易・迅速な品種識別・産地判別技術の開発

課題名 a.農産物や加工食品の簡易・迅速な品種識別・産地判別技術の開発
課題番号 2010014943
研究機関名 農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,品種識別・産地判別研究チーム
協力分担関係 香川県農業試験場
地方独立行政法人北海道立総合研究機構
大阪府環境農林水産総合研究所食とみどり技術センター
愛媛県農林水産研究所
岡山大学
研究期間 2006-2010
年度 2010
摘要  DNAマーカーを用いた品種識別技術の開発として、1)小麦については、前年度までに集積した一塩基多型(SNP)データから「さぬきの夢2000」を37国内品種、5輸入銘柄と判別するマーカーセットを作製し、「さぬきの夢2000」の小麦粉にブレンドされた他品種の混入率を推定する技術を開発した。また、SSRマーカーによる外国品種と国産品種の簡易判別法については、検査指導機関への技術移転とキットの市販化を進めている。 大麦・はだか麦については、既報の皮性・裸性判別用プライマーセットを用いることにより、国内で流通する主要な大麦の皮性と裸性の判別を可能とした。2)小豆については、LAMP法による「きたのおとめ」と「しゅまり」の簡易検出法を確立し、キットの市販化を進めている。いんげんまめについては、80品種系統を対象に、「絹てぼう」に品種特異性の高いレトロトランスポゾンマーカーを見出した。茶については、既存のCAPSマーカー領域から品種特異的なSNPマーカーを見出し、緑茶飲料を対象とした原料品種の識別を可能とした。3)かんきつについては、ゲノムアレイを構築し、枝変わり等に由来する変異品種・系統を識別できる多型候補領域を特定した。なしについては、日本なし品種・系統96品種を対象に、新たに開発した7種類のSNPマーカーを用いることで、枝変わり品種を除く83の品種・系統全ての判別を可能とした。くりについては、19種類のSSRマーカーにより、甘露煮等の加工品の原料品種を判別できた。また、くり果実(子葉)は、受精次世代であることから、親品種を推定するための親子推定ソフトウエアMARCOを用いて、加工品での親品種を確認した。茶の生産方法判別技術開発では、1)有機栽培歴5年目までの茶葉のδ15N値を調査し、栽培開始3年目から品種や葉位に関係なくδ15N値に有意な差が現れることを明らかにするともに、現地圃場と市販茶のδ15N値の分析結果から総合的に判断し、有機茶判別のボーダーラインとなるδ15N値を提示した。
カテゴリ 有機栽培 いんげんまめ 加工 くり 小麦 市販化 DNAマーカー 日本なし 品種 その他のかんきつ

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