課題名 | (ア)遺伝資源の収集・保存・活用 |
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課題番号 | 2010014959 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,低コスト稲育種研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,大豆育種研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,作物研,めん用小麦研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,パン用小麦研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,大麦・はだか麦研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,バレイショ栽培技術研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,サツマイモ育種研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,バイオマス・資源作物開発チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,寒地バイオマス研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,寒地地域特産研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,寒冷地特産作物研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,機能性利用研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,飼料作物育種研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,北農研,寒地飼料作物育種研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,九州研,周年放牧研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,畜草研,飼料作物遺伝資源室 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,果樹研,遺伝資源室 (独)農業・食品産業技術総合研究機構,野茶研,野菜育種研究チ―ム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,東北研,寒冷地野菜花き研究チーム (独)農業・食品産業技術総合研究機構,近農研,レタスビッグべイン研究チーム |
協力分担関係 |
国立大学法人神戸大学大学院 国立大学法人大阪市立大学大学院 |
研究期間 | 2006-2010 |
年度 | 2010 |
摘要 | 1)22年度に探索・収集した遺伝資源は、植物部門2,476点、微生物部門432点、動物部門15点であった。また、保存遺伝資源について保存状況等を点検し、配布が困難な状況にある遺伝資源等の登録を抹消した。この結果、年度末におけるサブバンクとしての保存点数は、植物部門65,997点、微生物部門3,725点、動物部門62点となった。2)特性評価では、マニュアルに記載された1次特性、2次特性、3次特性にしたがって調査し、各特性における達成率は植物部門で各々99%、90%、85%、動物部門では各々100%、 90%、 120%と概ね計画通りであった。3)育種等への利用が期待される遺伝資源における有用形質の特性を明らかにするため3課題を実施し、ダイズでは、ツルマメ648系統に栽培ダイズ25品種・系統を用いゲノム全体を広くカバーするSSRマーカーで解析した結果、ツルマメは栽培ダイズと比較して極めて高い遺伝的多様性を内在していることを明らかにし、ソバでは、重要成分包括的スクリーニング法のマニュアル作成がほぼ終了して、個体選抜系統を中心にスクリーニングを実施しルチン含量が高い等の有望な系統を選抜した。また、アズキでは、前年選抜したダイズシストセンチュウ抵抗性を示す近縁野生種系統17点の中に、ダイズシストセンチュウの複数のレースに抵抗性を示す有望系統を2点見いだした。4)遺伝資源の育種素材化に向けて6課題を実施し、なしでは、日本なしと海外(台湾およびネパール)から導入した発芽に対する低低温要求性を示す系統との交雑実生集団各個体を調査して、合計7個体の低低温要求性個体が得られた。カワラナデシコの育種素材としての利用は早生化に有効であることが明らかとなり、花持ち性の優れるカーネーションと交配選抜を繰り返すことにより、早生性、生産性に優れ、かつ花持ち性の優れる系統の獲得が可能であることが明らかとなった。大麦では、本研究で見いだされたポリフェノール酸化酵素遺伝子の2重遺伝子突然変異体が、低ポリフェノール含量の大麦育種素材として有望であり、各地で育種素材としての利用が検討されている。 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 カーネーション 大豆 低温要求性 抵抗性 なでしこ 日本なし 品種 |