防疫・省力・高品質機能を合せ持つ革新的イチジク樹形の開発

課題名 防疫・省力・高品質機能を合せ持つ革新的イチジク樹形の開発
課題番号 2010015428
研究機関名 大阪府環境農林水産総合研究所
愛媛県農林水産研究所
兵庫県立農林水産技術総合センター
(国)高知大学
福岡県(農業総合試験場豊前分場)
研究期間 2007-2010
年度 2010
摘要 (1)樹体生育では、新梢や副梢の生理と生育特性、樹勢の変化が把握でき、好適な新梢誘引と台木長が示された。また、株枯病菌の発病濃度が解明でき、台木系統による菌濃度や生存率の結果から、新たな台木品種の出願に至った。また、株枯病菌の穂木への移行に関し、病斑の拡大特性、台木長の影響、野外の菌動向も把握などを行い、新台木の使用を前提に、株枯病阻止に必要な台木長を決定できた。この中課題で予定した目標はほぼ達成したと考えられる。(2)僅かな労力で整枝し、1~2年で成木化できる新樹形導入法を確立し、成木からの樹形管理法として、主枝を毎年更新する新たな剪定法を特許として出願するに至った。これらの技術で新樹形化したイチジクでは、作業が効率化、軽労化され、果実色、果実肥大が向上する確証が得られた。また、新樹形樹では主枝部の放射冷却を軽減でき、連年に渡って凍害の防止効果が認められた。さらに、イヌ目動物によると見られる獣害を確実に防止できるなど、予定した新樹形の有効性は概ね確認できた。(3)主枝位置が可変で、新樹形樹を確実に固定できるとともに、他の栽培管理の作業性にも秀でた堅ろうな棚や、主枝の支持と誘引ひもだけの、極めて簡素な構造をもつ棚設備を設計し、その設置コストと実用性の評価を終え、既設の栽培棚の改変法についても指針が得られた。また、検討してきた技術要素を組み込んだ実証試験を行って、期待される新樹形の効果を確認できた。また、新樹形樹導入に向けた、土壌管理法や栽培棚の活用法についても実証レベルの検討を進め、速やかな新樹形の普及に向けた栽培マニュアルの作成に着手できた。
カテゴリ いちじく 軽労化 コスト 栽培技術 台木 凍害 品種

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